集結、そして新たなる敵
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り投げる。
「その程度!」
勢いが落ちると姿勢を取り戻そうとする。だがその時ゼクロスは膝の十字から何かを出していた。
それは小型の機器だった。手に取るとスカイライダーへ向けて投げ付けた。
「まさか!」
スカイライダーは体勢を整えず慌てて飛び上がった。それまでいた場所が爆発し爆風が彼を打った。
「・・・・・・まさか小型爆弾まで持っているとは」
スカイライダーは爆風に打たれつつ呟いた。
その下では一号と二号がゼクロスと対峙していた。かって多くの強力な怪人を倒してきた無敵のダブルライダーである。
「行くぞっ!」
まず一号が動いた。素早く懐に飛び込み手刀を浴びせる。
二号はあえて動こうとはしない。だが的確に場所を変え一号のサポートに回っている。
一号はゼクロスに隙を与えようとしない。次々に攻撃を仕掛ける。流石にこれまでの幾多の死闘をくぐり抜けてきた経験が生きている。
連続してダメージは多く与えられないが隙の少ない攻撃を仕掛ける。ゼクロスに揺さぶりを仕掛けようという作戦だ。
それに対してゼクロスは防戦するだけである。そこには感情の揺れなど一切見られない。
「何という奴だ、これだけの攻撃を受けても・・・・・・」
蹴りをだそうとする。この時一号は小石を踏んだ。ほんの僅かではあるがバランスが崩れた。そしてその崩れを見逃すゼクロスではなかった。咄嗟に屈んだ。
足払いを仕掛ける。一号の軸足である右足を打った。
「うわっ!」
「本郷っ!」
二号が飛び出す。一号はバランスを崩しながらも後方に宙返りをする。そして両手で着地しそれをバネにして跳ねて両足で見事に着地した。
ゼクロスはその隙を見逃そうとはしなかった。だが間に入ってきた二号に阻まれ思うように進めなかった。
間合いが離れた一号の替わりに二号がきた。多彩な技を繰り出す一号とは違いパンチ主体の攻撃である。
だがその重さが違った。その一発一発が一号のものと比べて重いのである。速さは若干一号の方が上だがその分重さが乗っておりガードの上からでも響いてくる。
二号もまた攻撃の手を緩めない。ゼクロスを押し潰す様な攻撃だ。
しかしゼクロスは微動だにしない。まるで人形の様にガードし続ける。これに対しそれまでの各ライダーとの闘いで彼の強さを知る二号もまた下手に隙のある攻撃は仕掛けられない。必然的にパンチが多くなる。
「まだ立っていられるか」
パンチに更に威力を入れた。腕の筋肉に力が入った。
これが失敗だった。それによりスピードが僅かに殺された。二号も気付かない程の差であったがゼクロスにとってこの差は歴然たるものだった。
拳を受け止めた。そして横に払った。二号は何とか受身を取ったものの地面に叩き付けられそのダメージは思ったより大きか
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