集結、そして新たなる敵
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った。
「大丈夫か、一文字」
「ああ、戦闘には支障は無い。しかし何てえ力だ」
駆け寄って来た一号に言った。
起き上がる。その目の前では他の七人のライダーに囲まれながらもゼクロスが悠然と立っていた。
構えは取っていない。ただ立っているだけである。しかしその全身から絶大な気を発している。
「何て奴だ。これだけの数を相手に互角以上に渡り合ってやがる」
二号が舌打ち混じりに言った。
「これだけの戦闘力を持つ奴に会ったのは初めてだ。首領があれだけの自信をみせただけはある」
一号も二号の言葉に同調した。彼等だけでなく他のライダーも皆傷ついている。
「一対一では勝てないな」
「ああ、あれをやるしかない」
二人は頷き合った。そして他の七人のライダーに言った。
「皆、あれをやるぞ」
一号は言った。その言葉を聞いただけで他のライダー達の間に戦慄が走った。
「危険な賭けだ。もし失敗すればもう我々に奴を倒す方法は無い。やるしかないんだ」
二号も言った。その言葉には力強い、他の者達を説得する力があった。
二人の言葉に一同頷いた。そしてゼクロスとの間合いをとりはじめる。
「行くぞ、我々の最強最大の合体技・・・・・・」
一号が構えを取る。それに合わせ他のライダー達も構えを取る。
「・・・・・・・・・」
ゼクロスはライダー達の輪の中にいる。まるで機械の様に彼等の動きを見ている。
「ライダァーーーオーールキィーーーーック!!」
ライダー達が一斉に跳んだ。そして急降下し四方八方から同時に蹴りを繰り出す。
蹴りは一直線にゼクロスを襲う。九人のライダー達の渾身の蹴りだ。如何にゼクロスとてかわしようがなかった。
蹴りがゼクロスを一斉に撃った。凄まじいダメージを受けゼクロスの身体は制止した。
ライダー達が飛び退き離れる。その間ゼクロスは微動だにしない。いや、出来なかった。
「やったか・・・・・・」
それでもゼクロスは立っていた。全身から白い煙を発しながらもまだ立っていた。
「まさかまだ・・・・・・」
いや、さしものゼクロスも全ライダーの攻撃を同時に受けては無事ではいられなかった。がくりと片膝をついた。
「・・・・・・やったか」
それを見てライダー達も力尽きた。倒れこそはしなかったが最早これ以上の戦闘は不可能だった。
「フハハハハハハ、流石だな、ライダー諸君」
そこへ首領の声がした。
「まさかゼクロスを退けるとはな。また一段と腕をあげたようだな」
「首領!」
ライダー達が叫んだ。
「今日は退くとしよう。ゼクロスも負傷していることだしな」
「何を、まだだ!」
ライダー達はふるい立った。尚も戦おうとする。
「無駄だ、最早諸君等は立っているのがやっ
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