暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
集結、そして新たなる敵
[11/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
った。
 「大丈夫か、一文字」
 「ああ、戦闘には支障は無い。しかし何てえ力だ」
 駆け寄って来た一号に言った。
 起き上がる。その目の前では他の七人のライダーに囲まれながらもゼクロスが悠然と立っていた。
 構えは取っていない。ただ立っているだけである。しかしその全身から絶大な気を発している。
 「何て奴だ。これだけの数を相手に互角以上に渡り合ってやがる」
 二号が舌打ち混じりに言った。
 「これだけの戦闘力を持つ奴に会ったのは初めてだ。首領があれだけの自信をみせただけはある」
 一号も二号の言葉に同調した。彼等だけでなく他のライダーも皆傷ついている。
 「一対一では勝てないな」
 「ああ、あれをやるしかない」
 二人は頷き合った。そして他の七人のライダーに言った。
 「皆、あれをやるぞ」
 一号は言った。その言葉を聞いただけで他のライダー達の間に戦慄が走った。
 「危険な賭けだ。もし失敗すればもう我々に奴を倒す方法は無い。やるしかないんだ」
 二号も言った。その言葉には力強い、他の者達を説得する力があった。
 二人の言葉に一同頷いた。そしてゼクロスとの間合いをとりはじめる。
 「行くぞ、我々の最強最大の合体技・・・・・・」
 一号が構えを取る。それに合わせ他のライダー達も構えを取る。
 「・・・・・・・・・」
 ゼクロスはライダー達の輪の中にいる。まるで機械の様に彼等の動きを見ている。
 「ライダァーーーオーールキィーーーーック!!」
 ライダー達が一斉に跳んだ。そして急降下し四方八方から同時に蹴りを繰り出す。
 蹴りは一直線にゼクロスを襲う。九人のライダー達の渾身の蹴りだ。如何にゼクロスとてかわしようがなかった。
 蹴りがゼクロスを一斉に撃った。凄まじいダメージを受けゼクロスの身体は制止した。
 ライダー達が飛び退き離れる。その間ゼクロスは微動だにしない。いや、出来なかった。
 「やったか・・・・・・」
 それでもゼクロスは立っていた。全身から白い煙を発しながらもまだ立っていた。
 「まさかまだ・・・・・・」
 いや、さしものゼクロスも全ライダーの攻撃を同時に受けては無事ではいられなかった。がくりと片膝をついた。
 「・・・・・・やったか」
 それを見てライダー達も力尽きた。倒れこそはしなかったが最早これ以上の戦闘は不可能だった。
 「フハハハハハハ、流石だな、ライダー諸君」
 そこへ首領の声がした。
 「まさかゼクロスを退けるとはな。また一段と腕をあげたようだな」
 「首領!」
 ライダー達が叫んだ。
 「今日は退くとしよう。ゼクロスも負傷していることだしな」
 「何を、まだだ!」
 ライダー達はふるい立った。尚も戦おうとする。
 「無駄だ、最早諸君等は立っているのがやっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ