宙への港の電人
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ー閃光キィーーーーック!」
ライダーの蹴りがドラゴンキングの胸を直撃した。怪人は吹き飛ばされ爆死した。
「おのれっ、何という強さだ」
「魔神提督、残るは貴様だけだ」
そう言うと魔神提督の前へ出た。ジリジリと対峙する両者。
「ふん、貴様と闘っても最早何の意味も無いわ」
スーパー1を侮蔑する様に言った。
「何!?」
「既にセンターには我等の別働隊が向かっている。今頃全て破壊しておる頃だろう」
「なっ・・・・・・」
迂闊だった。陽動作戦は兵法の初歩の初歩であった。
「気になるなら戻ってみるか?瓦礫の山が見られるぞ」
「クッ・・・・・・・・・」
その通りだった。今センターに戻っても無駄だった。スーパー1は敗北を悟った。
「おうい、センターは後回しじゃあ!」
そこに声がした。ガラガラとした何処か粗暴さが感じられる声だった。
「何!?その声は」
赤い仮面に黒いプロテクターとズボンに身を包んだ男が出て来た。両腕と仮面には磁石が取り付けられ手には磁石の杖がある。デルザー改造魔人の一人磁石団長である。
中央アジアに生まれた。祖先は首無し馬に乗る魔人だった。昼も夜もその馬を駆り草原で会った者を剣の錆にしていた。その子孫である彼も馬上で人を斬り続けた。殺した者の魂がその糧だった。
彼の進むところ死の荒野だった。首や胴が転がり胸を刺し貫かれた屍が横たわっていた。
彼はある時謎の人物に声を掛けられる。前に立つ者は全て殺す彼は当然その者にも切り掛かった。
だが彼は負けた。組み伏せられた彼は相手の名を聞いた。
その者の名はマシーン大元帥。デルザー軍団の改造魔人であった。彼は改めて自分達の組織へ彼を誘った。
彼はその誘いに乗った。負けたからではない。マシーン大元帥の強さを知り、また彼の力量に感じ入ったからだ。
彼は自ら進んで改造手術を受けた。磁石の力を手に入れ剣の替わりに杖を持つようになった。それが彼の新たなる誕生の時だった。
それ以後彼はデルザーの一員として闇に暗躍した。強力と磁気を駆使する勇猛果敢な猛将である。
「磁石団長、貴様センター襲撃に向かったのではなかったのか?」
魔神提督が問い質す。
「おう、それだが途中でいい土産ができたので帰って来たのじゃ」
ガラガラと高笑いしつつ言った。
「何っ、貴様作戦を無視して・・・・・・」
怒る魔神提督に対し笑って応えた。
「これを見てもそう言えるかのう」
戦闘員達を杖で指示する。すると縛られた子供達が連れられて来た。
「ほう」
それを見て魔神提督も声をあげた。
「センター見学用のバスが通り掛かったのでな。襲撃して捕らえたのじゃ。将来の戦闘員にと思ってのう」
磁石団長は得意そうに言葉を続ける。
「土
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