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仮面ライダーガイゼル Feet.オール・ダークライダーズ
Capture:03 〜邂逅、戦士達〜
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後、待機状態のディスクアニマルを拾い上げ、自分も何処かへと去っていった。


〜〜〜〜




日本近海、とある名も無き小島。
真白い月夜の荒れ狂う波が海岸の岩場に激しく打ち付ける中、そこに一人の仮面ライダーの姿があった。
――仮面ライダーポセイドン、つい先日仮面ライダークロノスと激闘を繰り広げていた仮面の戦士、その一人である。

「……」

先刻の戦いも記憶に新しいはずの彼は座り込んで次の相手が来るのを待っていた。
戦いの中で生きる欲望の化身は餓えた我が身を満たすために、静かに強者が来ることを待ち望んでいた。
そんな彼の元へ、一つの白い影が舞い降りる。

「ん……今度は誰だ?」

ポセイドンが仮面に覆われた顔を振り向くと、視界に写ったのは一体の仮面ライダー。
全身白いボディ、背中から靡かせる漆黒のマント、腰部にはUSBメモリ型アイテム"ガイアメモリ"が装填されたベルト・ロストドライバー、そして黄金色に光る双眸の複眼と『E』を模した三叉の角。

――その名は『仮面ライダーエターナル』。
26をも地球の記憶(ガイアメモリ)を有する白い死神。

エターナルはポセイドンへ首を上げると、男とも女ともどちらともとれるような声で口を開いた。

「アナタが仮面ライダーポセイドン、でいいのかな?」

「そうだが。で、テメェは強いのか?」

「どうだろうね……でも、少なくとも自分は弱くはないと思う」

ポセイドンの投げかけてきた問いにエターナルは受け答える。
その手には専用武器であるメモリスロットが設けられたナイフ・エターナルエッジを指で回している。
エターナルの様子から見て、ポセイドンは感じ取ると立ち上がって愛用の武器・ディーペストハープーンを構える。
戦う気満々の様子のポセイドンにエターナルはエターナルエッジによるナイフ捌きを止めて、その鋭い刃を下した。

「待て、自分は戦いに来たわけじゃない」

「なんだ? 戦わないのか? 命乞いだけはするなよ。時間の無駄だ」

『何故だ』を体で表現せんとする勢いでポセイドンはディーペストハープーンの矛先をエターナルへ向ける。
今にも飛び出して交戦する気満々の相手にエターナルは冷静に言葉を紡ぐ。

「世間に疎い神様気取りのアナタに死神からのお知らせ。皇帝ライダーが姿を現したよ」

「……なんだと?」

興味を持った様子なのか、ポセイドンはディーペストハープーンの刃を下げる。
かの噂の皇帝ライダー・ガイゼルの噂はポセイドン自身の耳にも聞き及んでおり、そのたぐいまれな強さは自分の欲望を満たすには十分なほど相手だと感じている。
いつもなら人の話など聞く耳を持たないはずの孤高の戦人(いくさびと)の意外な様子を見て、エターナルは仮面の下で感
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