暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーガイゼル Feet.オール・ダークライダーズ
Capture:02 〜電撃凱旋、その名はガイゼル〜
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 突如現れた謎の仮面ライダー・ガイゼル。
ゆっくりと足を前に出して歩き出した彼にメタルビルドは驚愕していた。

「あ、新しい仮面ライダー!? でも、あんなシステム、たぶん見たことない……でも、私が頑張らないと!」

未知の敵性存在に動揺していたが、なんとか自分を鼓舞して立ち直ったメタルビルドは武器を生み出す。
碇のような水色のボディに電車のパーツが組み合わさったボウガン型武器・カイゾクハッシャーを手に取り、弓のように構えると"ビルドアロー号"という電車型攻撃ユニットを矢のように引き、電車型のエネルギー弾を発射した。

【各駅電車ー!】

「やぁ!」

「おっと?」

放たれた電車型エネルギー弾をガイゼルは軽く避けると、先程とは打って変わって真横へと疾走。
メタルビルドは狙いをガイゼルへと再び定め、さらに隣に立つハードガーディアンも狙いを銃口を向けて乱射する。
いくつものエネルギー弾と実弾を交えた銃撃が放たれるのだが、ガイゼルはそんなものを気にせず走り抜けていく。

「たっく危ないねぇ。妙に連携が取れているっていうか!」

メタルビルド達の銃撃を掻い潜り、近くの大型コンテナへと身を隠すガイゼル。
少しの間は銃撃を凌ぐことはできるが、相手は仮面ライダーだ。鉄のコンテナを容易くぶち抜く術などいくらでも持っている。

……まず戦いの喧騒を嗅ぎつけてやって来た時、まず見えたのは二人のライダーを思い詰めるメタルビルドの姿。
全身黒ずくめのあのライダーは多くの人型戦闘兵器を連れてやって圧倒していた。
数で押して戦うという多勢に無勢の様子に何らかの厭気を感じたガイゼル――レクスは今回の戦場へ頭を突っ込むことを決めた。

奴らの鼻っ柱を折るために、とりあえず動かなければならない……そう考えた時、カイゼルの視界に入ってきたのは一つの石化した黒い石のような何か。
先程の戦いでドラグブラッガーによって拘束された仮面ライダー・イカロスが封じられている。
それを見て何かを閃いたガイゼルは咄嗟に地面を蹴って走った。

「あれだ!」

「まちなさーい! てぇい!」

【快速電車ー!】

メタルビルドとハードガーディアンによる掃射攻撃がガイゼルへと迫る。
だがそれらを掻い潜りながらガイゼルはイカロスが封じられた石の物体へと近づくと、勢いよく殴りつけた。

「どっりゃあああああ!!」

ガイゼルが繰り出した拳と共に、石の表面は黒い炎となって砕け散っていく。
降り注ぐ炎からリュウガはダークウィザードを庇い、ガイゼルが行った行動に驚いていた。

「ぐっ、アイツ何を!?」

「――ウガァァァァァ!!」

咆哮を上げながら、砕け散った石の中からイカロスは解放されるとその両翼を広げて羽ばたいた。
イカロス
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ