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仮面ライダーZX ~十人の光の戦士達~
天空の覇王
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に炸裂する。しかしスカイライダーはそれに怯まず突っ込んで来る。
 「ライダーブレイク!」
 前輪とカウルを唸らせ突撃する。驚異的なスピードでカメバズーカへ突進した。
 「ゲハアッ!」
 カメバズーカは吹き飛ばされた。かろうじて立ち上げるが肋骨が完全に折れ内臓も破裂していた。
 「ぐ、何故だ、貴様はテントにいた筈では・・・・・・・・・」
 口から血を漏らしつつライダーに問い掛けた。
 「Oシグナルの存在を忘れていたな」
 「Oシグナル・・・あれの事か」
 Oシグナルとは怪人の接近の際警告を発する装置である。全てのライダーに備わっている。
 「Oシグナルは変身前でも作動しているのだ。それに気付かなかったとは迂闊だったな」
 「グググ、確かにな、この勝負俺の負けだ・・・・・・」
 カメバズーカは地に倒れ爆発した。
 「さてと、急ぐか。あいつだけでは心配だ」
 スカイライダーはマシンに跨り駆けた。
 「ええい、どかんかい!」
 その頃がんがんじいはカメレキング率いる怪人達と闘っていた。
 戦闘員達にはやはり強い。次々と薙ぎ倒していく。
 「怪人は何処や、怪人はあ!」
 「言われなくとも目の前にいる」
 カメレキングが出て来た。
 「ほお、御前がこの連中の親玉かい。相手に不足は無いわ、かかって来んかい!」
 拳を振りかざし突進する。だが怪人はそれを冷静に受け止めた。
 「馬鹿かこいつは」
 片手で放り投げる。がんがんじいは背中から地面に叩き付けられた。
 「普通の人間風情が俺に勝てるとでも思っているのか。さっさと死ぬがいい」
 左手首を外す。それをがんがんじいに投げ付けようとする。その怪人を爆風が襲った。
 「ぬううっ!?」
 咄嗟に後ろを振り向く。ライダーかと思った。だがそれはライダーではなかった。
 そこにはコートを着た東洋人がいた。スカイライダーとゼネラルモンスターの対峙を見守っていたあの男だ。
 「貴様は・・・誰だ?」
 怪人の問いにその男はゆっくりと口を開いた。
 「インターポールより派遣された特別捜査官役清明、以後知っていてもらおう」
 「役清明・・・そうか、ベイルートやカンボジアで我等の邪魔をしてくれた男か」
 怪人は役をじろりと睨んだ。
 「ここで会ったが幸い。仲間の仇、ここで取らせてもらうか」
 口から剣を取り出す。そして役に近付こうとしたその時だった。
 「それは俺を倒してからにしてもらおうか」
 また後ろから声がした。この声は知っていた。
 「くっ、ライダーか」
 その予想は当たっていた。がんがんじいを守る様にライダーが立っていた。
 「行くぞ、怪人」
 ライダーは構えを取った。怪人も剣を構える。
 「ふん、貴様の首、ゼネラルモンスターへの手土産にしてくれる」

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