天空の覇王
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せんよ、美味しいですし」
「ほんまですわ。けど博士は料理が上手いですなあ」
「ははは、やもめ暮らしが長かったからね」
博士は笑いながら言った。実際博士は若い頃から研究一筋であり結婚する暇も無かったのだ。
「おかげで料理は上手くなったかな。独身貴族も悪くないよ」
「そんなもんですかなあ。わしはやっぱり女の子がいた方がええですわ」
がんがんじいが言った。見れば鎧を着ている。
「まあそれは人それぞれ。俺は空を飛べてればそれでいいし」
「洋さんはいつもそうでんな。空を飛ぶばかり考えてはる。ちょっとは地に足着けなはれ」
「おいおい、そうしたらスカイライダーじゃないぞ」
その言葉に筑波は苦笑した。
テントの中は和気藹々としていた。
そのテントを遠くから見る影達。ジャリッと砂を踏む音がする。
「あのテントだな」
一体の怪人が戦闘員に尋ねた。ドグマの忍者怪人カメレキングである。
「はい、間違いあろません」
戦闘員は答えた。
「よし、カメバズーカに連絡しろ。すぐに砲撃を開始しろと」
「はっ」
戦闘員はトランシーバーのスイッチを入れた。
「カメバズーカへ、こちらカメレキング。攻撃目標はS地点。早速攻撃を開始されたし」
「カメレキングへ、こちらカメバズーカ。了解した」
別地点、カメレキングのグループより高い地点にカメバズーカ達はいた。デストロンの砲撃用の改造人間である。
「攻撃目標はあのテントです」
戦闘員の一人が眼下にあるテントを指差しつつカメバズーカに言った。
「あれか、よし」
カメバズーカは屈んだ。ゆっくりと狙いを定める。
「照準よし、撃て!」
背中のバズーカから砲撃する。大砲が火を噴いた。
しゅるしゅると砲弾が音を立てて落ちる。そしてテントを直撃した。
「やったか!」
爆発四散するテントを見下ろし怪人は会心の笑みを漏らした。
「スカイライダーといっても他愛無い。このカメバズーカ様の砲撃の前には全くの無力だったな」
高笑いを出す。その時だった。
「それはどうかな」
後方、カメバズーカ達より高い位置の道の方から声がした。
「何ィ!?」
カメバズーカは声のした方を見た。そこにはスカイライダーがいた。
「な、馬鹿な、何故ここに・・・!?」
「スカイターボ!」
スカイライダーは叫んだ。すると何処からか一体のマシンがやって来た。
白く六角形のマシンである。スカイライダーはそれに飛び乗るとカメバズーカ達へ向けて突進して来た。
「イィーーーーッ!」
戦闘員達が襲い掛かる。だがスカイターボはその戦闘員達を次々と弾き飛ばしていく。
「やらせん!」
カメバズーカが砲撃を加える。爆風がライダーとスカイターボの至近で次々
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