天空の覇王
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して冷酷な男である。
「ゼネラルモンスター、貴様も甦っていたのか」
「この世に再び悪の世を作り上げる為にな。そしてスカイライダー、貴様を倒す為に」
地上に降り立ったスカイライダーを見据えた。
「あの時の敗戦、忘れた訳ではない。貴様はこの私の手で必ず倒す」
「・・・・・・・・・」
両者は対峙した。
「この場は退く。だが忘れるな。貴様等は今度こそ敗れるのだ。悪の手によってな」
そう言うやいなやステッキをこちらに向けた。その先から激しい銃撃を加える。
「ウォッ!」
それを手で弾き返した。通常の弾丸では倒れない。
「このナスカが貴様の墓場となる。それまでこの世との別れを惜しんでおけ」
ゼネラルモンスターは陽炎の中に消えていった。見ればツバサ大僧正も姿を消していた。
「ゼネラルモンスター、奴まで甦っているとは」
「ライダー、これは激しい闘いになるぞ」
後ろから博士が語り掛けてきた。
「はい、覚悟のうえです」
向こうからがんがんじいがやって来る。見れば彼も怪我をしている。どうやら戦闘員達と一戦交えたらしい。ライダーは変身を解き筑波洋に戻った。三人は合流し話を始めた。
それを遠くから見る影が一つ。茶の髪をしたコートの男だった。
「あれがスカイライダー・・・・・・」
男は一言呟くとその場を立ち去った。
「そしてそのまま撤退したというわけか」
地下基地の一室で荒ワシ師団長がゼネラルモンスターとツバサ大僧正に言った。
左右には中南米の神話に登場する様な怪物達の石像が並んでいる。中央には赤い絨毯が敷かれている。その奥には三席の椅子が置かれている。
そこに彼等は座っていた。中央がゼネラルモンスター、右が大僧正、左が荒ワシ師団長である。
「そうだ、戦力を消耗し過ぎたからな」
ゼネラルモンスターは落ち着いた声で答えた。
「そうか、まあいい。次の手は打っているか?」
「奴等の居場所は偵察済みだ。既に刺客を送っている」
「流石だな、動きが速い」
「兵は神速を尊ぶ。これ位は常識だ」
荒ワシ師団長の賛辞にも心を動かされない。
「今奴等にここでの計画を知られるわけにはいかぬ。何としても消えてもらわなくてはな」
「そしてそれが我等の野望の障害を排除することにもなる」
ツバサ大僧正が言った。三人はその言葉に頷き合った。
筑波達三人はテントの中にいた。食事を作りながら話し込んでいる。
「さあ出来たぞ」
博士が鍋を持って来た。中にはジャガイモと野菜、そしてスライスした牛肉がある。
それを白い御飯にかける。ペルーの料理ロモ・サルタードである。
「本当は焼いたジャガイモじゃなくてフライドポテトなんだけどね。生憎場所も設備も無くて」
「構いま
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