天空の覇王
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んだ。そして空中で爆死した。
「トゥルアアアアア」
イカルスが口から緑の液を放つ。それが溶解液である事は一目瞭然であった。
下へ飛ぶ。そこへ怪人が突進して来る。しかしそれはイカルスではなくモモンガー獣人であった。
「ヘェアーーー」
それは急降下だった。スカイライダーの頭上へ向かい飛行膜に備え付けている爆弾を落として来た。
「危ない!」
かわそうとする。だが身に合わない。爆発の中へ消える。
「やったか」
いや、まだだった。爆発の煙が消えた時スカイライダーは獣人の頭上にいた。
「危ないところだった。だが俺は負けない!」
「ケアーーーッ!」
今度は口から白い煙を吐こうとする。だがそれより速くスカイライダーが来た。
「スカイスクリューキィーーーック!」
螺旋状に回転しつつ蹴りを放つ。撃ち抜かれた怪人はそのまま地に落ち爆発した。
怪人の中で一体だけ残ったイカルスが来た。その翼で切りつけんとする。見れば羽の一枚一枚が刃の様になっている。
それを高速で振り回して来る。斬られればライダーといえど無事では済まない。
「うおっ!」
その翼が顔をかすめた。頬が切られる。
だが余りにも大振りだった為隙が生じた。それを逃すライダーではなかった。
流れる動作で懐に入る。そして身体を左へ思い切り捻る。
捻る動きで身体の動きに速さが加速される。怪人の真横につく形となる。
そこで水平に怪人の胸へチョップを入れた。一撃ではない。二撃、三撃と入れる。
四撃目を入れた。それが怪人にとって止めとなった。
「水平回転チョップ!」
怪人から離れる。断末魔の叫びと共にイカルスは爆死した。
「むうう、三体の怪人を瞬く間に倒すとは・・・」
イカルスの破片が地に落ちるのを見つつツバサ大僧正は悔しそうに言葉を出した。
「ツバサ大僧正、今度は貴様の番だ」
戦闘員達もいなくなっている。怪人達との戦闘の間に全員倒されていた。
「フフフ、言うなスカイライダー」
ツバサ大僧正は笑った。人の笑いとは思えない残忍な笑みの笑いだった。
「この私がライダーごときに遅れを取ると思ったか。ならば直々に相手をしてやろう」
両手を思い切り広げた。そして杖をゆっくりと上へ掲げようとする。
「待てっ、まだその時ではない!」
下から声がした。ハッとツバサ大僧正の動きが止まる。
「ムゥッ!」
「その声は!」
大僧正とスカイライダーがほぼ同時に叫び下を見た。そこに声の主はいた。
「御前は・・・・・・」
「筑波君、いやスカイライダーと呼ぼうか」
声の主は表情を変えず言った。
全身をカーキ色と赤の軍服で包んでいる。軍服の肩には金モールがある。その事からこの人物がかなりの高位にある人物だと
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