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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
天空の覇王
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えられなかった。
 その力は首領も知っていた。そしてデストロンに誘ったのだ。首領の悪の力を知った彼はそれに従った。呪術を極めた魔人である。

 「ツバサ大僧正、何故・・・!」
 「ふふふふふ、私の名を知っているか」
 ツバサ大僧正は誇らしげに笑った。
 「御前は仮面ライダーV3に倒された筈、それがどうして・・・」
 「それは冥土で教えてやる。今御前にここにいてもらっては困るのだ」
 「何っ、それはどういう意味だ」
 その言葉に博士は疑問を覚えた。
 「冥土で教えてやると言った筈だ、死ねい!」
 ツバサ大僧正が杖を振るうと戦闘員達が襲い掛かる。博士の命は風前の灯火と思われた。その時だった。
 「待てっ!」
 上空から声がした。一同空を見上げた。
 そこにはライダーがいた。黄緑の仮面とバトルボディ、茶の腕と胸、赤い眼、そして黒の手袋とブーツを身に着けている。
ベルトの左右には空を飛ぶ為の重力低減装置が付けられている。空を飛翔する天空の守護者、スカイライダーである。
 「むうう、貴様は」
 「人呼んでスカイライダー、行くぞツバサ大僧正!」
 空を駆りツバサ大僧正へ突き進む。それを見てツバサ大僧正は杖を振るった。
 「博士は後回しだ、先にスカイライダーをやれ!」
 戦闘員達が天へ上がる。みれば背中に小型のヘリを着けている。
 「まだだ、それだけではないぞ!」
 また杖を振るった。すると三体の怪人が飛来して来た。
 いずれも空を飛ぶ改造人間である。ショッカーの邪眼怪人フクロウ男、ゴッドの催眠怪人イカルス、ガランダーの白骨怪人モモンガー獣人の三体である。
 「むうう・・・」
 三体の怪人はたちまちスカイライダーを取り囲んだ。
 「ふふふ、如何に貴様が空を飛べようと上や下からの攻撃には分が悪かろう」
 ツバサ大僧正はニヤリと笑った。
 「手加減する必要は無い、やれい!」
 杖が振るわれると同時に怪人と戦闘員達が一斉に襲い掛かる。スカイライダーはそのい中心にいた。
 「ホホホホホ」
 フクロウ男が両眼から光を放った。
 「むっ」
 スカイライダーは上へ飛びそれをかわした。スカイライダーに後ろから攻撃をかけようとしていた戦闘員にその光が当たった。
 「ギイイーーーーッ!」
 光が戦闘員の全身を映す。その中の骨を映した。
 光が消えた。戦闘員は白骨となり地に落ちた。
 「殺人レントゲンか」
 フクロウ男はもう一度それを放とうとする。スカイライダーは一気に飛んだ。
 「させん!」
 今将に光線を放とうとする。その顔へ蹴りを放った。
 「スカイキック!」
 数多くの怪人を葬ってきた技である。それがフクロウ男の眼と眼の間を直撃した。急所であった。
 「グオーーーーーッ!」
 蹴りを受け怪人は吹き飛
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