天空の覇王
[16/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もかわすだけで手が一杯である。そうしている間に敵は次々と斧を放ってくる。
「フォフォフォ、どうだ俺の斧捌きは。そうそう避けきれるものではあるまい」
「くっ・・・・・・」
その通りだった。これ以上斧の数が増えると危険だった。荒ワシ師団長はまた腰に手を持っていった。
「まだだ、まだ終わらんぞお!」
なおも斧を投げて来る。その斧がスカイライダーの肩をかすめた。
「うぉっ!」
思わず身構える。だがそこへ後ろから別の斧が来る。
「くっ!」
空中でバク転をする。この時無意識に足で数本の斧を叩き落とした。この時足が起こした風に斧が巻き込まれた。
(んっ!?)
この時ライダーの脳裏に何かが閃いた。
「ほう、斧を落としたか。だが斧はまだまだあるぞ」
自分の技に絶対の自信があるのだろうか。荒ワシ師団長は気付いていなかった。スカイライダーは勝機を見た。
(・・・いける!)
「喰らえっ、全ての斧を叩きつけてやるわ!」
荒ワシ師団長は自分の持つ全ての斧を投げ付けて来た。空中を旋回する斧が全て四方八方から襲い来る。逃げ場所は無かった。
「死ねえい、スカイライダーよ!」
「俺は・・・死なない!」
ライダーは胸のところで両腕をクロスさせた。そして全身を高速で回転させた。
「スカイドリル!」
回転によりライダーの周りに竜巻が生じる。その威力は凄まじく全ての斧を巻き込んだ。
「おおっ!」
これには荒ワシ師団長も息を呑んだ。斧は全て竜巻に飲み込まれ破壊されてしまった。
「これどもう斧は使えまい、今度はこちらから行くぞ!」
肩から体当たりをぶつける。それに荒ワシ師団長は体勢を崩した。
「とおっ!」
蹴りを放つ。それを盾で受け止める。だが盾はその衝撃に耐えられなかった。
盾が吹き飛ばされる。そのまま地に落ちていく。
「おのれっ!」
呪詛の声を出す。しかしもう盾はその手には無い。
「でやあっ!」
空中で掴んで投げる。しかしこれは体勢を立て直される。しかしこれにより間合いが開いた。
「うおおっ!」
ライダーが吼えた。師団長へ向けて突進する。
空中で激しく回転する。まるで駒の様である。
「ちいいっ!」
しかしそれは荒ワシ師団長にかわされる。よけた、そう思った時だった。
「な、何ィッ!?」
何とライダーは空中で旋回した。先程自分が投げ続けた斧と全く同じ動きだった。
その速さ、その威力、如何に荒ワシ師団長とて避けきれるものではなかった。
「大回転・・・・・・スカイキィーーーーック!」
高速回転しつつ蹴りを放つ。それは荒ワシ師団長の腹を直撃した。
「グワァーーーーッ!」
荒ワシ師団長は絶叫した。そしてきりもみしつつ地に落ちていく。
下
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ