天空の覇王
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「いいのか?」
「フン、俺はデルザー軍団で『砂漠の死神』と恐れられた男だ。悠然とライダーの首を待っているがいい」
「・・・よし、わかった」
荒ワシ師団長の言葉にゼネラルモンスターとツバサ大僧正は頷いた。
「この基地は放棄する。我々は残った人員をまとめ撤退を指揮する。後詰は貴様に任せる」
「それでいい」
師団長は満足そうに首を振った。
「だが中南米での作戦は続行する。コロンビアで落ち合おうぞ」
「分かった、コロンビアだな」
「吉報を期待する」
ゼネラルモンスターとツバサ大僧正はその場を退いた。後に僅かに残った戦闘員達が続く。
「むうっ」
ライダーは追おうとする。だがその前に荒ワシ師団長とその配下の戦闘員達がはだかる。
「貴様の相手はこの俺がしてやろう」
斧と盾を構える。その周りを戦闘員達が固める。
「デルザー改造魔人の力、とくと味わうがいい」
「何を、返り討ちにしてやる!」
斧と拳がぶつかり合う。役やがんがんじい達も闘いに加わる。
「スカイキィーーーーーック!」
空中にジャンプし蹴りを繰り出す。しかし荒ワシ師団長はそれを背中の翼で飛び上がってかわした。
「何だ、その蹴りは。狙ったつもりか?」
空中で羽ばたきつつ不敵に笑った。
「そういえば貴様も空が飛べるのだったな。面白い、空を貴様の墓標にしてやる」
格納庫の奥が開いた。そこから青い空が見える。
「来い、この大空で貴様の首を叩き落としてやろう」
そう言うと空の方へ飛んでいった。
「何を、空の闘いなら俺も!」
スカイライダーも飛んだ。首の長く赤いマフラーが格納庫に入って来る突風にあおられる。
「ライダー!」
博士達が叫ぶ。戦闘員達も彼等との闘いを止め次々と空へ舞い上がる。
「くっ、後は頼んだぞ」
博士は格納庫の奥を見た。そこには空中でデルザーの改造魔人と対峙するライダーがいた。その周りを戦闘員達が舞う。
「させん!」
四方八方から襲い来る戦闘員達をはたき落とす。空を両脇の下の羽根を使って飛ぶ彼等は特に武器を持っていない。所詮ライダーの敵ではなかった。
「フン、空中でも力は落ちんか。流石だな」
荒ワシ師団長は残忍な笑みを浮かべた。
「だがその程度では俺は倒せん。死ねえぃっ!」
斧を投げ付ける。斧は激しく回転し空を切り裂く音を立てながらスカイライダーに向かう。
ライダーはそれをかわした。だが斧は弧を描いて曲がりこちらに再び向かって来る。
「まだだ、それだけではないぞ!」
腰からもう一本斧を取り出す。そしてその斧も投げ付けた。
二本の斧がライダーを襲う。それに飽き足らず荒ワシ師団長は次々と斧を投げてくる。
「くっ、これは・・・・・・」
流石にライダー
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