天空の覇王
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れは三人共嫌になる程解かっていた。
「かって銀河王という存在もいましたね。宇宙から来てネオショッカーと共闘した」
「はい。宇宙に脱出する際爆死しましたが」
銀河王とは身体の殆ど全てを機械に改造した宇宙からの侵略者であった。
「そういった事を踏まえるとこの飛行物体は彼等のものである可能性が高いのです。現に彼等はここに航空基地を建設しようとしていますし」
「・・・ですね。連中のやるそうな事だ」
筑波は頷いた。
「すぐに奴等の基地を見つけ出さなくちゃな。完成してからじゃ手遅れだ」
「だとすれば話は早いな。奴等の野望を阻止しなくては」
博士が言った。
「洋はん、わてらも行きまっせ。三人で奴等の悪事を防ぐんや」
がんがんじいも同調する。そこへ役が口を挟んだ。
「三人じゃありませんよ」
「えっ!?」
「私も行きます。三人より四人の方が良いでしょう」
その言葉に三人は思わず顔を向けた。
「いいんですか、役さん。相手は改造人間ですよ」
「それも何で武装しているかわからない。命の保証は無いんだよ」
「そんな事はインターポールに入ってからすぐに叩き込まれましたよ。それがインターポールだとね」
筑波達に微笑んで言葉を返した。
「それならいいです。では行きましょう」
「おう、絶対奴等の悪事阻止したりましょ!」
四人の戦士達は出撃した。
博士が特別な機器を出して地質を調査する。先程地上絵の地質を調査する時に使った機器とはまた別のものだ。
「どうですか博士、何か解かりましたか?」
「うむ・・・」
機器のメーター等を見ながら博士は言った。
「この辺りは他の所に比べて温度が高いな。この辺りは高山地帯だしそれ程高くはない筈なのだが」
そう言いながら丹念にメーター等を見る。
「それも地下に行く程温度が高くなっている。それも急激に」
「と、いう事は基地は地下か」
「相変わらず土の下が好きな奴等やな」
がんがんじいが下の土を見下ろしながら言った。
「地上絵でもこんな状況だった。地上絵とここはあまり離れていない。多分この下辺りに基地がある」
「だとすればこの辺りに入口があってもおかしくないですね」
辺りを見回す。ふと黒い影が目に入った。
「ん?あれは」
それを認め四人は頷き合う。岩陰に隠れつつ影が見えた方へ進んでいく。
「ここか」
見たところ単なる岩である。特別変わったところは見られない。
「む!?」
岩が動きだした。四人は岩陰に身を潜めた。岩が大きく開いた。何と岩の扉だったのだ。
戦闘員達が出て来た。そっと後ろから忍び寄る。
「ギッ!?」
戦闘員達が気付いた時にはもう遅かった。彼等は瞬く間に倒されてしまった。
岩の扉
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