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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
熱砂の騎士
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無い」
 先程の声が再び聞こえてきた。
 「ならば俺が相手をしてやろう、久々にな」
 そう言うと丘の上に姿を現わした。
 「貴様はっ!」
 ストロンガーは思わず声をあげた。そこには黒服の男がいた。45
 黒いスーツに白のスカーフを着けている。白手袋をはめておりダンディズムを感じさせる。
 異様なのはその頭部であった。巨大な赤い光を放つ単眼がある。そして黒い頭部全体に無数の眼がある。彼の名は百目タイタン、ブラックサタンの大幹部としてストロンガーと死闘を繰り広げた男である。
 イタリア、シチリアに生まれた。地底王国の王族出身である。彼等地底人の祖先はこの島に暮らしていたと言われる巨人キュクロプスである。炎の神に仕えていた誇り高い巨人の血を受け継いでいるのである。その血の為彼等は単眼であった。
 彼は王家では傍流であった。だが陰謀とクーデターによりライバル達を全て除き玉座に就いた。政敵はあらゆる手段を以って消すのが彼のやり方だった。
 その奸智と冷徹さを買われ彼はブラックサタンの大幹部となった。一説には彼の国は魔の国と関係があったのではないかとも言われている。何故なら彼の出自が人ではなくデルザーの改造魔人達と同じく人ならざる者であったからだ。
 ブラックサタンにおいても彼はその辣腕を振るい続けた。組織の邪魔となる者は次々に消していき作戦を成功させてきた。時には味方ですら平然と使い捨てにした。
 一度はストロンガーに敗れたがその力を惜しんだ首領により甦らされた。この時強化手術を受け無数の眼を持った。これが今の名の由来である。冷酷で狡猾な策士として知られている。
 「タイタン、貴様また甦ってきたのか」
 「悪が栄える限り俺は何度でも甦る。貴様を倒す為にな」
 無数の眼でストロンガーを見下ろしつつ言った。
 「リビアでの我々の作戦は失敗した。デッドライオンも死んだ。だがそんな事は俺にとってはどうでもいい。貴様さえ倒せられればな」
 「望むところだ、来い!」 
 「言われずともこちらから行く」
 ストロンガーの言葉より早くタイタンは丘の上から飛び降りた。懐からリボルバー型の銃を取り出す。
 「喰らえっ!」
 銃を放つ。ストロンガーはそれをかわす。
 「何時までも避けきれるものか!」
 続けざまに発砲する。だがストロンガーは驚異的なスピードでそれを全てかわした。
 「むっ」
 弾が切れた。タイタンは銃を戻した。
 「ならばこれだ!」
 右手を顔にもっていく。眼球の一つをくり抜いた。そこからすぐに新しい眼球が出て来る。
 「ファイアーボール!」
 その眼球を放つ。眼球は火の玉となってストロンガーに襲い掛かる。
 「電気ビーーム!」
 指から電流を放つ。吸血カメレオンを倒したあのビームだ。それで火球を相殺する。
 
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