熱砂の騎士
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組織崩壊後彼は姿を消した。行方はようとして知れなかった。デルザーは彼を戦力に引き込もうとしたが発見する事は出来なかった。
その後ネオショッカー、ドグマと新たな組織が結成されたがそこにも彼の姿は無かった。生存すら疑う声もあった。
しかし彼は生きていた。アフリカの奥深くに潜んでいたのだ。そこでブラックサタンを滅ぼしたストロンガーへの復讐の牙と爪を磨いでいたのだ。
新たな組織が結成される時彼の下に一人の使者が訪れた。その使者は彼を新たな組織の大幹部として迎え入れたいと申し出た。彼はそれを快諾した。
この組織においても彼はストロンガーの事を忘れた日は無かった。常に組織の仇を討つ事を願っていた。
「攻撃の用意は出来たか」
彼は戦闘員に尋ねた。
「ハッ、何時でも攻撃が可能です」
戦闘員の一人が言った。
「よし、すぐに攻撃に移るぞ」
デッドライオンは指示を下した。不意に天候が怪しくなりだした。
空を暗く厚い雲が覆いだした。ゴロゴロと稲妻の轟きと光が空に現われる。
「雨か。この季節には滅多に降らぬというのに」
デッドライオンは呟いた。雨が一滴、その次は数滴砂の上に落ちやがて土砂降りとなった。
「これは都合がいい。襲撃にはおあつらえ向きだ」
その時何処からか口笛げ聞こえてきた。
「!?口笛・・・・・・・・・!?」
戦闘員達が辺りを見回す。デッドライオンも耳を澄ました。
「そこかっ!」
左手にある丘の上へ右手の爪を飛ばした。
丘の上の岩が崩れる。そこに奴はいた。
「な・・・・・・貴様は!」
激しい雨の中男は立っていた。その顔には満心の笑みがある。
「久し振りだな、デッドライオン。まさか生きていたとはな」
「貴様、アマルでヨロイ騎士と闘っていたのではなかったか・・・」
戻って来た右の爪で城を指しながら言った。
「カブトローの真の力を侮ってもらっては困るな。雷より速いんだからな」
「くっ・・・おのれ・・・・・・」
「今度こそ貴様を倒してやる、覚悟しろ!」
そう言うと両手の手袋を投げ捨てた。中から銀の手が現われた。
変
右手を右肩の高さで真横に垂直に上げる。左手は肘を直角にし右手に垂直に置く。
身
両手を左斜め上四十五度までゆっくりと旋回させる。胸が赤くなりそこから黒のバトルボディになる。足が白いブーツに包まれそこから上半身と同じ黒のバトルボディに覆われていく。
スト・・・ロンガー!
右手を素早く引く。一瞬で戻し左手と擦り合わせる。両手を激しい火花が覆う。
すると顔の右半分が仮面に覆われた。そして次には左半分が。凄まじい雷光が全身を包んだ。
そこには雷のライダーがいた。仮面ライダーストロンガーである。
「天が呼ぶ 地が
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