熱砂の騎士
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さしものヨロイ騎士もたじろぐ。ストロンガーは次々と攻撃を仕掛ける。
「今だ!」
ヨロイ騎士の両肩を掴んだ。そして上へ放り投げた。
「超電子ジェット投げーーーーッ!!」
空中へ投げられるヨロイ騎士の両足首を掴んだ。そして地上で自分自身を中心とし駒の様に振り回す。
そして投げた。遠心力が加わり凄まじい速さで飛ばされる。
「グォッ!」
後頭部から地面へ叩き付けられた。砕ける様な衝撃が全身を襲う。
「ぐうう、何という威力だ・・・・・・」
ふらつきながらも起き上がる。全身を覆う鎧が無かったならば彼とて生きてはいなかったであろう。
「どうだ、これが超電子の威力だ!」
ストロンガーは言った。そして再び構えを取る。止めを刺す為に。
「くっ、これまでか・・・・・・」
最早戦闘を続ける力は無かった。立っているのがやっとであった。ヨロイ騎士は死を覚悟した。
その時だった。不意に何処からか謎の赤い光線が飛びストロンガーを撃った。
「うぉっ!」
ストロンガーは赤いピラミッドの中に閉じ込められた。出ようとするがかなわない。
『ヨロイ騎士、今のうちに逃げるがいい』
「その声は!」
謎の声がした。その声をストロンガーは憶えていた。
「う、うむ、かたじけない!」
ヨロイ騎士はその言葉に従った。マントで身体を覆うとそのまま撤退した。
「くっ、逃げられたか!」
口惜しいと言わんばかりの声だった。だがピらミットからは容易には脱せられない。チャージアップの時間が近付いていた。超電子の力は一分間しか使えないのだ。それ以上経てばストロンガー自身の身体を粉々にくだいてしまう。
「ならばここで・・・・・・!」
超電子の力を全開にした。その蹴りでピラミッドを壊した。
「よし、間に合ったな」
かろうじて脱出する事が出来た。チャージアップを解く。
『ヨロイ騎士を退けるとはやるなストロンガーよ。更に腕を上げたな』
「・・・やはり貴様も甦っていたか」
辺りを見回す。姿は見えない。だが油断はしない。
『ふ、安心するがいい。今貴様と闘うつもりは無い』
声は言った。
「何!?」
『今はヨロイ騎士の治療を優先させねばならん。貴様との決着はいずれ着けてやる。その時を楽しみにしていろ』
「・・・・・・」
『それにリビアでの闘い、我々の勝利に終わったしな』
「それはどういう意味だ!?」
声を荒わげる。
『ふっふっふ、まだ解からんか。ここに誰がいて誰がいなかったかを』
「な・・・・・・!」
ストロンガーは愕然とした。ここにいたのはヨロイ騎士だけだった。
『やっと気付いたか。貴様はまんまとここに誘き出されたのだ』
「ぐう・・・・・・・・・」
その通りだった。戦力
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