熱砂の騎士
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ガー電キィーーーーック!」
全身の電気エネルギーを右足に宿らせる。そして渾身の力で蹴りを入れる。
稲妻の蹴りが怪人を直撃した。怪人は吹き飛ばされ爆死して果てた。
「どうだ、三体では倒せなかっただろう」
「ちぃっ・・・・・・・・・」
ヨロイ騎士が舌打ちした。今度は自ら剣を構える。
「ならばわし自ら相手をしてやる」
大小二振りの剣に銀の光が宿る。
「行くぞ!」
両者ほぼ同時に動いた。雷の緑、剣の銀、二つの光が激突する。
右手の長剣、左の短剣、それぞれを巧みに使いヨロイ騎士は攻撃を仕掛けて来る。ストロンガーに電気攻撃を仕掛けさせる暇を与えない。
「フン、貴様のマグネットもわしには通用せぬぞ」
ヨロイ騎士は不敵に笑った。
「わしの剣と鎧はオリハルコンで出来ている。磁気なぞ効きはせぬ」
長剣を斜め上から振り下ろす。
「ムンッ!」
それに対しストロンガーは左手に電磁バリアーを作り受け止める。激しい火花が散る。
「ほう、そうきたか」
ヨロイ騎士は落ち着き払った声で言った。
「以前よい更に腕を上げたな。そうでなくては面白くない」
「ほざけっ!」
電パンチを繰り出す。しかしそれは紙一重でかわされる。
「ふっふっふ、もっと怒るがいい。怒りこそ闘いを彩るのに最も相応しいのだ」
ストロンガーを挑発する。
「くそっ!」
それに対してストロンガーは頭に血が登ったようである。攻撃が荒くなってきた。ヨロイ騎士はそれを容易にかわす。
長剣を斜め下から一閃させた。ストロンガーは後ろにジャンプした。間合いが空いた。
「かかったなあ!」
ヨロイ騎士が頭上で二振りの剣を交差させる。剣に凄まじい熱が宿る。
「喰らえっ!!」
剣から熱線が放たれる。それは一直線にストロンガーへ向かって来る。
「むうっ!」
間一髪でそれをかわした。熱線がコンクリートの壁を粉々に打ち砕いた。
「ほう、今のをよけたか」
自信に満ちている。まるで何時でも倒せると言わんばかりだ。
「だが何時までもかわしきれるものではない。次は外さぬ」
再び剣を交差させようとする。それを見てストロンガーは胸のSの字に両手の先を当てそこからその両手を斜め上へ上げた。
「チャーーーージアーーーップ!」
Sの文字が高速で回転を始める。それと共に胸と角が白く光った。
胸の一部と角が銀色になった。元ブラックサタンの科学者正木博士により埋め込まれた超電子ダイナモの力だ。
「くっ、チャージアップか!」
ヨロイ騎士は思わず舌打ちした。
「ヨロイ騎士、勝負はこれからだ。行くぞ!」
一気に間合いを詰め鉄拳を繰り出す。それまでとは全く比較にならない威力だ。
「うおおっ!」
そのあまりもの威力に
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