九十四 不?戴天の敵
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みを買っているようだな」
山積みになった般若衆の残党。
その上に降り立った忍びの顔を見上げ、普段閉じているダンゾウの眼が見開く。
「裏から表へと出ると色々厄介事が増えるものだな…今のうちに辞退したらどうだ」
思いも寄らない存在の登場を前に、さしもの忍びの闇も一瞬、言葉を失った。
しかしながらすぐに気を取り直す。
「表裏を独占してこそ国と里を強固にできる…五影会談を成功させ、ワシが火影だと認識させる。上忍衆もワシを火影だと認めざるを得なくなる」
そこで一息おいて、ダンゾウは顔半分を覆っていた包帯を全て取り去った。
露わになった赤い片目が、同じ赤い瞳を見つめ返す。
「やっとワシの時代が来たのだ」
長年の夢であった。
大願であった。
切望であった。
感情を出さない忍びの闇の明らかに感情のこもった切実な声音を、うちはサスケは一蹴した。
「────そんな時代は二度と来ない」
気絶させた残党の山。
その上から見下ろすサスケの【写輪眼】と、ダンゾウの片目の【写輪眼】が搗ち合う。
「今までも…そして、これからも」
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