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世界の礎
第七話 三つ目の大河その五

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「胡椒一粒が金一粒だ」
「胡椒がですか」
「それだけ高く売れる」
「それは素晴らしいですね」
「だが我々はそこまで高く売らない」
 金一粒まではというのだ。
「遥かに抑えてだ」
「売りますか」
「多く売って多くの利益を手に入れる」
「そうするのですね」
「そして彼等に香辛料が欲しいならな」 
 そう願うならというのだ。
「我々と密接な関係を築いてだ」
「貿易を行う」
「そうしなければならないことをな」
「理解させるのですね」
「そうする、だからな」 
 欧州の諸国に対してはというのだ。
「安く売る、いいな」
「わかりました」
「このまま砂糖も売るしな」 
 サトウキビから作ったそれをだ。
「多く作り多く売り」
「多くの利益を得ますね」
「そうしていく、そのうえで勢力拡大もな」
「行いますね」
「そうしていく、インダス川西岸まで勢力を拡大する」
 こう言って諸政策を推し進めつつだ、義青はペルシャ高原に進出した。そこにある諸国家に使者を送ってだった。
 降るならそのまま認め降らない国にだった。
 軍を送った、重装備の大軍が音楽を奏でながら来るとだ。
 それだけで帝国軍の強さを聞いていた国は降り戦ってもだった。 
 数が多く統率の取れた鉄の装備の歩兵と騎兵、多くの弓兵と術を使う兵達の攻撃で敗れていった。そうしてだった。
 城に篭ってもだ、強力な攻城兵器と術により陥落し帝国軍は瞬く間にインダス川西岸まで達した。するとだった。
「インドの諸国家の中から帝国に入りたい国がです」
「出て来ているな」
「はい」
 サラは義青に答えた。
「そしてその諸国家も」
「同じだ」
 義青は一言で答えた。
「彼等もな」
「帝国に加えますか」
「そうしていく、ではな」
「インドにもですね」
「入る」
 こう言ってだった。
 義青はインダス川を越えていった、その時に多くの川の大型の獣やモンスターを仲間に加えたのだった。
「インダス川は獣やモンスターが多いが」
「彼等もですね」
「戦力や家畜としてな」
 キトに話した。
「用いるのだ」
「川のケモノヤモンスター達も」
「そうだ、水軍にも加える」
 そうもするというのだ。
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