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世界の礎
第七話 三つ目の大河その三

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「特に敵軍を前にするとだ」
「楽器を奏でますね」
「大いにな」
「大軍で以て」
「その音楽がだ」
「我が軍の象徴となり」
「戦になる前に敵の士気を萎えさせる」
 その効果をもたらさせるというのだ。
「そうさせるのだ」
「そして逆に我が軍はですね」
「士気を上げる」
「そうさせますね」
「音楽も用いるのだ」
 軍にというのだ。
「これからはな」
「そうもしますか」
「これからはな、あと騎兵に弓を使わせているが」
 今度は騎兵の話をした。
「これまで以上に用いる」
「騎兵が弓を」
「そうしていく」
 コシュに話した、義青は騎兵に既に鞍や手綱、鐙等の馬具を与えているが彼等についてさらに話すのだった。
「退くながら撃つこともな」
「させるのですね」
「馬に乗り移動しながらだ」
 そうしつつというのだ。
「敵を攻撃するのだ」
「騎兵の機動力とですね」
「弓の長い射程をな」
「共に使うのですね」
「これからはな」
 こう言うのだった。
「いいな」
「騎兵の弓を増やし」
「突進も行うが」
「弓での攻撃もですね」
「主にしていくのだ」 
 これからはというのだ。
「いいな」
「それでは」
「また歩兵もな」
 彼等もというのだ。
「長い弓をだ」
「多く持たせますか」
「弓兵を増やし術を使う者達もだ」
 彼等もというのだ。
「これまで以上にだ」
「増やしますか」
「そうする、全体の半分位をだ」
「弓や術を使う者達にしますか」
「そうなる様にする、だからだ」
 それ故にというのだ。
「術を学ぶ学校もだ」
「増やしますか」
「これからはな、多くの術を用いさせ」
「戦で活躍してもらい」
「戦に勝つのだ」
「そうしますか」
「他の国は術を使える者がいてもな」
 それでもというのだ。
「我が帝国と比べるとだ」
「少ないですね」
「だから我々はな」
「兵の数だけでなく」
「弓や術でもだ」
「敵軍を圧倒しますね」
「そうなる様にしていく」
 こう言うのだった。
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