暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第243話:未来捕縛作戦
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珠の様な汗を流して疲労困憊した様子を見せた。
「はぁ、はぁ……くっ」
「い、つつ……! キャロル、大丈夫かッ!」
「ハンス……すまない、魔力を……」
「あぁっ!」
未来の砲撃を受け止める事に退部魔力を消費してしまったのか、キャロルの体を酷い倦怠感が襲う。このままだとまた想い出や生命力が消費されてしまう為、そうなる前にキャロルはハンスから魔力の補充を受ける事にした。この為にアリスが作ってくれたプリーズの指輪をハンスがキャロルの右手の中指に嵌め、颯人達ウィザードで言う所のハンドオーサーに当たるコネクター部分に接続させる。
〈プリーズ、プリーズ〉
指輪を通して、ハンスの魔力がキャロルに補充されていく。魔力が流れ込んでいくにつれてキャロルの顔色も良くなっていき、数分と経たず彼女は万全の状態にまで回復した。
「ふぅ……助かったよ、ハンス」
「な〜に、これが俺の役目だからな……ぅ、ぉ」
「ハンスッ!?」
キャロルが万全の状態にまで回復したのは良いが、今度はハンスの方が魔力不足に陥ったのかその場に膝をつく。どうやらキャロルが全力を出せるようにと張り切って魔力を流し込んだ結果、肝心の本人が今度は魔力が足りなくなり立つ事も儘ならなくなってしまったらしい。
「は、ははは……何、気にするな。この程度どうって事……」
「馬鹿、無茶しすぎだッ! 後はこっちで何とかするから、ハンスは暫く休んでいろッ!」
ハンスをその場に座らせ、キャロルが顔を上げると視線の先では翼が刀や脚部の刃を用いて未来を相手に果敢に接近戦を挑んでいた。
「はぁぁぁぁっ!」
手足の刃を巧みに用いて、舞うような動きで翼が未来に攻撃を仕掛ける。離れるとその瞬間に鏡を展開されて破邪の砲撃を放たれる為、迂闊に距離を取る訳にはいかなかったのだ。そもそも翼が纏う天羽々斬は接近戦を得意とするシンフォギアなので、真価を発揮する為には近付かなければならない。結果、翼と未来は辛うじて拮抗した戦いを繰り広げる事が出来ていた。
そこに今度はキャロルも参加する。
「おぉぉっ!」
右手に糸を巻き付かせて作り出したドリルを装備し、未来に向けて刺突を放つ。抉る様なキャロルの攻撃を未来は帯を使って防ごうとするが、高速回転するドリルには逆に弾かれ隙を晒してしまう。このままではマズイと思ったのか空中に逃れる未来であったが、翼はそれを許さず未来の頭上に飛び上がると手にした刀と両足の刃を使って3つの刃による斬撃をお見舞いした。
「逃がすかッ!」
高速回転しながら連続で放たれる斬撃。これを腕輪から伸ばした光の剣一本で防ぐのは流石に無理と判断した未来は、腰の後ろから伸びる帯を用いて全力でこれを防ぎに掛かる。まるで回転鋸の様に放たれる翼の攻撃は、未
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