第五話 海にグラウンドにその十三
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「人のいない場所まで」
「無闇に殺さずにか」
「そうしたお魚も生きているし」
「わかった」
殺生丸はりんのその言葉に頷いた。
「ではな」
「お願いね」
「そうする」
「さて、それからね」
ランは早速殺生丸が妖力で鮫達を海の遠くに送ったのを見てから言った。
「お魚頂きましょう」
「利用するお金は五百円ね」
かごめはそれを確認した。
「じゃあおじさんに支払って」
「後は獲り放題だからね」
「思う存分いただきましょう」
ミホとリカも言った。
「これからね」
「そうしましょう」
「悪いことは出来ねえんだよ」
竜之介は早速金を支払って魚を獲りにかかった一同を見て言った。
「西瓜もな」
「皆売れたのう」
「あのひでえ商売できねえからな」
西瓜を客の頭にぶつけるそれもというのだ。
「岩もな」
「今さっき没収されたわ」
見ればらんま達が傍に置いている。
「いい商売の仕方じゃが」
「何処がだ、それでちゃんと働いた分貰うからな」
「それではじゃ」
親父は竜之介の言葉を聞いて言った。
「あれしかないのう」
「あの馬鹿な着ぐるみか?止めろよ」
竜之介は自分の父を睨んで言葉を返した。
「読まれてるからな」
「魚を回収しようとしてもか」
「また満腹になってな」
「動けなくなってか」
「腹割かれて終わりだぞ、そうでなくてもな」
そうならずともというのだ。
「全員で捕まえられてな」
「魚を獲られるか」
「当たり前だろ、アコギな商売ばかりするな」
「では諦めるしかないか」
「まともに商売しろ」
竜之介は遂にこう告げた。
「いい加減な」
「というかおっさん、本当にまともな商売しろよ」
弁天も言うことだった。
「さもないといい加減碌なことにならねえぞ」
「人に岩や西瓜をぶつけて気絶させるなんて駄目ですから」
おユキも言って来た。
「絶対に」
「お前もしねえよな」
「商売は真面目によ」
「それは守るよな」
「ええ、私もね」
弁天にいつもの調子で答えた。
「そうしているわ」
「仕事自体は真面目にしねえとな」
「何があってもね」
「ううむ、わしの商売は真面目ではないのか」
「何処が真面目なんだ」
温泉マークも言うことだった。
「学校では普通にやっているがな」
「どうもいつもの商売をする余地がなくてな」
「この親父最低過ぎるだろ」
らんまもいい加減呆れた。
「うちの親父とどっちが酷いんだ」
「うちの親父にも負けてねえぞ」
りんねも言ってきた。
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