第二章
[8]前話
「三すくみみたいにな」
「仲が悪いんだな」
「かなりな、けれどそれも性格次第でな」
それぞれのというのだ。
「ふわりだったらな」
「猿や河童ともか」
「仲よくなれてな」
それでというのだ。
「一緒に遊べるだろうな」
「それなら猫ともか」
「相手の子がああして大人しくて優しいならな」
そうした性格ならというのだ。
「大丈夫だ」
「そうなんだな」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「これ位は普通だ」
「そうなんだな」
「猫と仲よしになってな」
そうしてというのだ。
「一緒に遊べるのもな」
「当たり前か」
「そうだよ」
こう息子に言った。
そしてだ、河童巻きを食べてまた言った。
「猿とも河童ともな」
「そうなんだな、しかし親父河童見たことあるのかよ」
「ああ、子供の頃な」
「何処で見たんだよ」
息子はそこを問うた。
「一体」
「ああ、俺達が暮らしている兵庫のな」
この県のというのだ。
「但馬の方でな」
「あそこのか」
「ああ、それでな」
そうであってというのだ。
「川から出て山に入ったのを見てな」
「それでか」
「本当にな」
まさにというのだ。
「驚いたよ」
「俺達が暮らしているのは八条町でな」
息子は今度はビールを飲みつつ言った。
「八条学園があってな」
「あそこ幽霊や妖怪の話かなり多いがな」
「それでもだな」
「ああ、実際にな」
これがというのだ。
「この目で見てな」
「驚いたな」
「本当にな、それで河童ともな」
「ふわりならか」
「仲よくなれるな」
こう話した、そしてだった。
そのふわりを見た、ふわりは今も猫と遊んでいた。仲よく遊ぶその姿には癒しと親しみと楽しみがあった。
猫とも仲よしで 完
2025・2・22
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