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人の点数
第一章

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                人の点数
 そのボクサーを見てだった、木下真巳黒く長い髪の毛を波立たせ細面に整った顔立ちがあり一六六位の背で胸はあまりないがスタイルはかなりいい大学生の彼女は言った。
「最低な一家ね」
「本当にね」
 一緒に見ている母親の由真も頷いた、娘がそのまま歳を取った様な外見だ。
「品性も教養もないわね」
「スポーツマンシップもね」
「礼儀もないし」
「一家揃ってね」
 テレビで偉そうなことを言っている大阪生まれの親子四人の一家を見て話していた。
「最低な連中ね」
「あんたこんなのと付き合ったら駄目よ」 
 母は娘に言った。
「絶対に」
「付き合う筈ないでしょ」
 これが娘の返事だった。
「こんなのと」
「最低って言ったし」
「もうこれ以上はないまでね」
 人としてというのだ。
「最低だから」
「付き合わないわね」
「何があってもね」 
 それこそというのだ。
「付き合わないわ」
「お友達でもね」
「付き合うものじゃないわよ」
「本当にね」 
 母に言ってだった。
 真巳は自分の部屋に戻った、そして後日プールに遊びに行って友人にこのことを話すと友人もこう言った。
「確かにあの一家最低よね」
「そう言うしかないでしょ」
「人としてね」
「ああなったら終わりよ」
 友人と一緒にプールの中でビニールのボールを投げ合って遊びつつ話した。
「本当にね」
「その通りよね」
「まともな教育を受けてないし」 
 その一家全員がというのだ。
「生き方もね」
「まともじゃないわね」
「大阪の恥って言う人もいるけれど」
 その一家の出身地である。
「まさにね」
「大阪の恥よね」
「あの一家はね」 
 二人でこんな話をしていた、二人共プールで遊んでいるので当然水着で真巳は黒のビキニで友人はピンクのビキニだったが。
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