第五話 海にグラウンドにその十一
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「実にな」
「そうであるな」
「そういえば」
かごめも二人の話を聞いて言った。
「最初お会いした時は」
「殺気に満ちておられたな」
「ええ」
雲母に答えた。
「そうだったわ」
「それがな」
「本当に変わったわね」
「そうじゃな」
「こうしてわし等とも共におられる」
「敵意なくね、けれど」
かごめは元の姿に戻った狐を見て言った。
「この子が化けるのはね」
「まあそれはな」
「言わないことね」
「悪気はないし迷惑はかけておらぬからな」
「それじゃあね」
「いいと思いますよ」
三鷹も狐については笑顔で話した。
「彼の場合は」
「やっぱりそうですか」
「見ていて和みますし」
それ故にというのだ。
「いいと思います」
「そうであるな」
「あれっ、僕今ここに来たんだよ」
狐は化けたことについてこう言った。
「化けていないよ」
「いや、そう言われても」
あかねが言って来た。
「すぐにわかるわ」
「わからない奴いねえだろ」
らんまも同じ意見だった。
「流石にな」
「そうよね」
「俺にもわかるぞ」
良牙もだった。
「化けたかどうかな」
「そう言うお前は誰だ」
狐はその良牙に化けて彼を指差して言った。
「どうして俺が二人いるんだ」
「まあそうなるならいいけれどな」
良牙も狐には怒らなかった。
「微笑ましいしな」
「これが完全に化けて悪さしたら困るがのう」
コロンも目を細ませて述べた。
「これ位ならよいわ」
「全くだな」
「まあ流石に鮫には化けられんしな」
コロンはこうも言った。
「化けても可愛いものであろう」
「婆さんの言う通りだな」
「しかし奇麗な海じゃな」
ムースは眼鏡をかけて海を見て言った。
「泳げればいいが」
「私達は無理ある」
シャンプーも言ってきた。
「残念ある」
「そうじゃな」
「そういえば早乙女乱馬は何処に行ったのだ」
九能は彼が見えず探した。
「おさげの女はいるが」
「あれっ、九能ってまさか」
「実はそやねん」
右京が鋼牙に話した。
「この人と妹さんはらんちゃん達のこと知らんねん」
「そうなんだな」
「ずっと気付いてへんし」
「それも凄いな」
「何で気付かないんですか?」
鈴もそこがわからなかった。
「一目瞭然なのに」
「呪泉郷知らんしそれで変身するって現実的やないって」
「思われてなんですか」
「知らんし気付かへんねん」
「そういうことですね」
「これだけ不思議な面子揃ってそれも凄いわね」
瞳はその輪を聞いてこう述べた、着ているのは青ビキニである。
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