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世界の礎
第六話 香辛料もその八

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「領土拡大の前にだ」
「教育ですね」
「それを本格的に行う」 
 強い声で言ってだった。
 義青は実際に今度は帝国各地に多くの学校を建てさせ読み書きできる者達を雇いそうしてであった。
 帝国の子供達に教育を施していった、そしてだった。
「大学も設けて」
「軍の学校もだ」
 新たに教育大臣に設けたササ、黒い毛の山羊人の老人の彼に話した。
「設ける」
「軍もですか」
「士官学校だ」
「士官を育てる為の学校ですか」
「それを軍の中に設けてな」
 そうしてというのだ。
「士官を育てる、また術の学校もだ」
「設けますか」
「そちらもな」
「そして術を使える者を育てるのですね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「育てた優秀な人材でだ」
「帝国をさらに発展させますか」
「そうだ、確かな教育を受けた士官が増えるとな」
「その分ですね」
「軍も強くなるからな」
 だからだというのだ。
「士官学校もだ」
「設けますか」
「陸だけでなく水軍もな」
 こちらの軍もというのだ。
「設ける」
「士官学校を」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「他にも様々な学校をだ」
「設けますか」
「金も人でもかかるが」
 しかしというのだ。
「それでもだ」
「人材を育てる為に」
「設ける、医学についてもな」
「学校を設けますか」
「そうする、そして医学の知識もだ」
 義青は話した。
「これからはさらにだ」
「出して下さいますか」
「止血法や応急処置、それに診断もだ」
 そういった知識もというのだ。
「伝える、また衛生もな」
「そちらもですか」
「よりだ」
 これまで以上にというのだ。
「言おう、疫病も敵だ」
「はい、疫病はです」 
 コムが真剣な顔で言ってきた。
「これまでもです」
「帝国を襲ったな」
「天然痘等が」
「これまでは私が衛生の知識を出してな」
「ペストやコレラ、赤痢はですね」
「なかった、またマラリアもだ」
 この疫病もというのだ。
「減ったな」
「蚊をよく退治したので」
「水溜まりを出来る限りなくしな」
 そうしてというのだ。
「井戸や水路に魚を飼う」
「そしてボウフラを食べさせる」
「ヤゴ等も放ちな」
「そのヤゴが蜻蛉になれば今度は蚊を食べます」
「田にもな」
 水田である、義青は水田を多く作らせているのだ。
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