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仮面ライダータオ
破:守れ、未来の希望!
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一刀両断していく。
なすすべなく多数のモールイマジンたちが撃破される光景を見て、余裕綽々な笑みを仮面の下にて浮かべる。

「どうよ、引き出しの多い男だろ? 俺って」

「「「ハッハー!!!」」」

「って、嘘だろ?まだいるのか!?」

巻き起こった爆炎の中から新たなるモールイマジンたちが現れ、その姿に驚くアイアンライダー。
モールイマジン達は車体の屋根に降り立ち、アイアンライダーへと襲い掛かっていた。


〜〜〜〜〜


Gポーター車内、繰り広げられる外での戦闘の様子が音を通じて嫌でもわかり、雨谷は不安そうな表情を浮かべる。

「ひぃ、大丈夫なんだろうか」

「大丈夫ですよ。外の怪人達はアイアンライダーがなんとかしてくれてます」

「そうですよね、ライダーなら……」

オペレーターとして戦況を見据えながら元気づけてくる愛依の言葉を聞いて、雨谷は一旦気を持ちなおす。
このまま東京方面に存在する『ガーディアンライダーズの本部』に辿り着けば怪人達に追いかけられることはない。
そう安心しきっていると、雨谷の視界に一瞬『おかしなもの』が見えた。


「えっ……」


―――それは、刃だった。
正確には物陰から伸びる剣、本来なら影しかないはずの空間から這い出てきた。
影の中からその剣は真っ直ぐ雨谷へと向かい、そして……。


「ちょーっとまったぁ!チェストォォォォ!!」


―――バキィン


雨谷へと深々と刺し貫く前に、頭上から降ってきた龍李によって圧し折られた。
龍李の繰り出した肘鉄によって刀身は思いっきり砕かれ、その余波で影に潜んでいたものが中から出てきた。
炎で覆われた黒い身体の怪人――『ファントム・ヘルハウンド』は龍李の登場に驚く。

「貴様、どこから!?」

「天井に張り付いていた! 外のイマジン達がただ無策に突っ込んでくるわけじゃない、お前のようなやつのために控えてたんだよ!」

「ち、小癪なぁ!」

ヘルハウンドは負け惜しみとして口から炎を吐き出そうとする。
だがそれよりも前に龍李の繰り出した掌底が顎に当たり、不発に終わってしまう。

「ぐはっ」

「有瀬先輩! お願いします!」

「はい!強制射出!」

龍李の叫びと共に有瀬はコンソールを操作すると、車内の出入り口が一人勝手に開いた。
龍李はヘルハウンドを掴み上げると、そのまま出入り口目掛けて飛び込んだ。

「どっせぇぇぃい!」

「ぬおおおおおお!??」

Gポーターから身を投げ出した龍李とヘルハウンド。
ヘルハウンドはとっさに龍李を蹴り飛ばし、何とか離れて硬い道路へと不時着。
対して龍李は空中で回転しながらうまく着地すると、ニヤリと口角を上げる。
そしてどこ
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