序:唸れ、鋼鉄の拳!
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「そこまでにしとけよ、怪人共」
「「「あんっ?」」」
「おらっ!失礼しますよっと!!」
「がふ!?っ」
突如響いてきた若い男の声。
同時に雨谷の後方に回っていたモールイマジンが思いっきり蹴り飛ばされた。
何が起きたのか、と振り向くとそこにいたのは一人の男性。
黒髪に水色の瞳を持つ、ガタイのいい格好がよく目立つその男性――『不動尊』は、耳に取り付けたカメラ付きのインカムに手をかけ、通信越しの相手に訊ねた。
「おい有瀬、あいつらは?」
『カテゴリーナンバー08、イマジンです。別の時間からやってきた侵略者ですね』
「イマジンか。ま、面倒な相手じゃなければなんでもいいや。とりあえず、ぶっ倒すか!!」
"有瀬"と呼んだ女性の声に不敵な笑みを含めた返事で返した後、尊は雨谷の目の前に立った。
その腰には鈍色を基調とした武骨なデザインでまとめられた中央部にギアがついたベルト・アイアンドライバーが巻かれており、尊は空手をイメージをした独特のポーズで構える。
「変、身!」
【拳・魂・一・擲! アイアンフィスト!】
ベルトから流れる電子音声と共に中央部のギアが回転し、そこからいくつものホログラフでできた装甲パーツが出現。
生み出されたホログラフの装甲パーツは尊の両足、両腕、胸部と順に装着していき、最後に頭をフルフェイスマスクが装着されると、装甲パーツは本物のように立体化。
そこに現れたのは全身鈍色の
鈍色の武骨な装甲に覆われた仮面の戦士が、青い複眼を宿す双眸を輝かせながら姿を現した。
「ガーディアンライダーズが一人! アイアンライダー、ただいま現着……ってな!」
尊が変身した仮面の戦士――『アイアンライダー』は重厚感あふれる両腕をぶつけると、ゆっくりとその足の歩みを進める。
謎の介入者の登場にモールイマジン達は戸惑うも、邪魔立てするなら容赦はしないとアイアンライダーへと襲い掛かる。
モールイマジンたちは両腕の鉤爪やアックス、ドリルで攻撃を仕掛ける。だが……。
「効くかよ、おらぁ!!」
「ぐはっ!?」
一撃。
「そらよ!」
「ぎぎゃっ!?」
二撃。
「もういっちょ!」
「なばらっ!?」
三撃。
モールイマジンの連携もひるまず、拳による一撃一撃を叩き込むアイアンライダー。
重装甲の拳から放たれた鋼鉄の拳がモールイマジンの体をいとも容易く拉げさせ、地面を二転三転しながら殴り飛ばされていく。
「どうした? 張り合いがないな?」
「き、聞いてないよ……仮面ライダーがいるなんて!?」
「さーてね、俺は頭脳労働担当じゃないからな。作戦立てヤツに言ってくれ」
「ちょ、調子に乗りやがっ
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