暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第240話:傲慢の芽を摘んで
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「クリス……ゴメン。ちょっと、神経質になってたみたい。シャトーの上でクリスが危ない目に合ってるのを見て、凄く怖くて……肝心のクリスの事を考えてなかった。ゴメン……」

 心の底からクリスに対し申し訳ないと、真摯に謝る透の姿にクリスは奏から離れると彼の顔を上げさせそのまま彼に抱き着いた。

「……分かればいいんだよ。もう、無茶すんなよな」
「うん……ありがとう」

 互いに強く抱きしめ合う透とクリスの姿に、これにて一件落着と奏と翼は一安心していた。

「ふぃ〜、これ以上の厄介毎にならないようで何よりだな」
「あぁ。これでもう大丈夫だろう」

 最悪、透がクリスを守ることに固執するあまり暴走する危険もあった。それを事前に防げたのは、翼のファインプレーであったと言えるかもしれない。立派に先輩をやれている翼に、奏も嬉しくなりついつい彼女の肩を抱いてしまった。

「翼も大分先輩肌が板についてきたじゃないか、えぇおい?」
「奏、揶揄わないでッ!」
「ハハハッ!」

 互いを思い合う透とクリスに、じゃれ合う奏と翼。それぞれの姿を見ながら輝彦は小さく息を吐き、もう自分の役目は無いとこの場を後にしようとした。

 その時、彼に渡された通信機が着信を知らせ、何事かと取り出すとディスプレイには発令所へ来るようにと言う内容が書かれているのだった。
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