暁 〜小説投稿サイト〜
拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
恋する表参道♪ A
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気要るんだよ」
「はぁ〜、なるほど……」
分からなくはない。女子が「
映
(
バ
)
える〜!」とかいって、こぞってSNSに写真をアップしているのはよく見かけるけれど。男性がそれをやっていたら、ちょっと引く……かもしれない。
「ちょうどいいや。写真撮って、SNSにアップしよ♪」
「あー、それいいね」
愛美とさやかはクレープとタピオカミルクティーを並べてスマホで撮影し、さっそくSNSに載せた。
「……なんか以外だな。愛美ちゃんも、SNS映えとか気にするんだ?」
「毎回ってワケじゃないですよ。今回は初タピオカ記念で」
純也さんの疑問に、愛美はちょっと照れ臭そうに答える。流行に疎いということと、流行に興味がないこととは別なのだ。
「純也さん、……引きました?」
浮
(
うわ
)
ついた女の子に見えたかもしれないと、愛美は気にしたけれど。
「いや、別に引かないよ。ただ、君もやっぱり今時の女子高生なんだなーと思っただけだ」
「……そうですか」
その言葉を、愛美はどう受け取っていいのか迷った。「女子高生らしくて可愛い」という意味なのか、「すっかり世慣れしてる」という意味なのか。
……愛美としては、前者の意味であってほしい。
愛美とさやかの二人が満足のいく写真をアップできたところで、四人はクレープにかぶりついた。
「「「お〜いし〜〜い☆」」」
「うま〜い!」
「ばななチョコ、とろける〜♪ ホイップもいい感じだねー」
「ねー☆ やっぱチョコはテッパンだねー」
最後の感想は、もちろんチョコ好きのさやかである。他にも美味しそうなクレープが何種類かあった中で、何の迷いもなくチョコ系を選んだのがいかにも彼女らしい。
「ツナチーズもいけますわよ」
「えっ、マジ? 一口ちょうだい! あたしのも一口あげるから」
「……そっちは太りそうだからいいですわ」
さやかと珠莉は、お互いのメニューをシェアし始める。
「――純也さん、美味しいですか?」
「うん、うまいよ」
愛美が感想を訊ねると、純也さんは子供みたいにホイップがついた口を拭いながら答えた。
(純也さん、可愛い)
愛美は彼の姉になったような気持ちで、またクレープをかじった。
すると、横からズズーッと何かをすする音がして――。
「――あまっ! タピオカミルクティーってこんなに甘かったのか」
タピオカ初体験の純也さんが、あまりの甘ったるさに眉をしかめていた。
「そんなに甘いですか? ……うわ、ホントだ」
愛美も甘いものが大好きだけれど、ここまで甘ったるいのはちょっと苦手だ。こんなに甘ったるいものが、よく人気があるなと思う。
「
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