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拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
恋する表参道♪ @
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「あ……、うん」

 ――かくして、四人は竹下通りから表参道までを巡り、ショッピングを楽しんだ。……いや、楽しんでいたのは女子三人だけで、純也さんはほとんど何も買っていなかったけれど。

「ふぅ……。いっぱい買っちゃったねー」

 愛美も数軒の古着店を回り、夏物のワンピースやカットソー・スカートにデニムパンツ・スニーカーやサンダルなどを買いまくっていた。でもすべて中古品なので、新品を買うよりも格安で済んだ。
 さやかも同じくらいの買いものをして、二人はすでに満足していたのだけれど……。

「まだまだよ! 次はあそこのセレクトショップへ参りますわよ」

 それ以上にドッサリ買いまくって、もう両手にいっぱいの荷物を持ち、それでも間に合わないので純也さんにまで紙袋を持たせている珠莉が、まだ買う気でいる。

「「え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」」

 これには愛美とさやか、二人揃ってブーイングした。純也さんもウンザリ顔をしている。

「アンタ、まだ買うつもり!? いい加減にしなよぉ」

「そうだよ。もうやめとけって」

「わたしはいいよ。こんな高そうなお店、入る勇気ないし」

「いいえ! さやかさん、参りましょう!」

「え〜〜〜〜? あたし、ブランドものなんか興味ない――」

 珠莉は迷惑がっているさやかをムリヤリ引っぱっていく。そしてなぜか、そのまま彼女にも耳打ちした。

「ふんふん。な〜る☆ オッケー、そういうことなら協力しましょ」

(……? なに?)

 事態がうまく呑み込めない愛美に、さやかがウィンクした。

「じゃあ、あたしたち二人だけで行ってくるから。愛美は純也さんと好きなとこ回っといでよ」

「純也叔父さま、愛美さんのことお願いしますね」

「……え!? え!? 二人とも、ちょっと待ってよ!」

「ああ、分かった」

(…………えっ? 純也さんまで!? どうなってるの!?)

 ますますワケが分からなくなり、愛美は一人混乱している間に、純也さんと二人きりになった。

「…………あっ、あの……?」

 珠莉ちゃんと何か打ち合わせした? 純也さんはどうして当たり前のように残った? ――彼に訊きたいことはいくつもあるけれど、二人きりになってしまうと緊張してうまく言葉が出てこない。

「さてと。愛美ちゃん、どこか行きたいところある?」

「え……? えっと」

 そんな愛美の心を知ってか知らずか、純也さんがしれっと質問してきた。……何だか、うまくはぐらかされた気がしなくもないけれど。
 それでもとりあえず一生懸命考えを巡らせて、つい数十分前に思いついたことを言ってみる。

「あ……、じゃあ……本屋さんに付き合ってもらえますか? 今日観てきたミ
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