暁 〜小説投稿サイト〜
拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
純也の来訪、再び。
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気持ち悪っ! 何かあったの?」
「さやかちゃん……」
親友に面と向かって「気持ち悪い」と言ってのけるさやかに、愛美は絶句した。
(それ、思ってても口に出しちゃダメだって)
そう思っているのは愛美も同じだけれど、間違っても口に出して言ったりはしない。施設で育ったせいなのか、場の空気を読みすぎるくらい読んでしまうのだ。
「叔父さま、無事にお帰りになったわ。それにしても、あんなに上機嫌な叔父さま、初めて見ました。いつもはあんな風じゃないのよ」
「えっ、そうなの?」
愛美はものすごくビックリした。だって、一年前にこの学校に来た時だって、彼はあんなにニコニコして上機嫌だったのだ。逆に、機嫌の悪い彼なんて想像がつかないくらいに。
「それってやっぱ、アンタがウザいからじゃん? 違うの?」
「失礼ね!」
またしても茶々を入れるさやかに、珠莉がムッとした。――ここで怒るのは、図星だからじゃないかと愛美はこっそり思う。
「……まあ、それは置いておくとして。叔父さまがあんなにご機嫌だったのはきっと、愛美さんのおかげかもしれませんわね」
「えっ? わたし?」
愛美はまたビックリ。珠莉の言う通りだとしたら、一年前も愛美が案内役だったから上機嫌だったということだろうか。
「ええ。愛美さんのこと、すごく気に入ってらっしゃるみたいよ。よかったですわね、愛美さん」
「…………そうなんだ」
愛美はその言葉がまだしっくり来ず、顔の火照りをうまくごまかせない。
(気に入ってるって、どっちの意味だろう? 姪っ子の友達として「あのコはいいコ」って意味? それとも、一人の女の子として……?)
これは、この恋に希望があるということだろうか?
でも、本当に有りうるんだろうか? あのステキなイケメンの(もちろん顔だけじゃないけれど)、しかもセレブの(愛美はそんなこと、別にどうでもいいと思っているけれど)純也さんが、こんな十三歳も年下の普通の女子高生に気があるなんて……!
「ええ、そうなのよ。『また会いたいな』っておっしゃってましたわよ」
「…………」
(珠莉ちゃん、一体どうしちゃったの? なんか今までになく、すごくわたしに協力的になってくれてる)
もちろん珠莉も、さやかと同じく愛美が
叔父さん
(
じゅんやさん
)
に恋心を抱いていることは知っている。けれど、彼女は今まで、ただ
静観
(
せいかん
)
しているだけのポジションだった。
(コレって、純也さんと話してたことと何か関係あるのかな……?)
愛美はふとそう思った。確信はないけれど、何となくそう思ったのだ。
珠莉は何か、純也さんの秘密を知っている。それが何なのかはまだ分からないけれど。そして多分、彼
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