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トップシークレット☆ 〜お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる〜
エピローグ
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――こうして、わたしと貢の関係は恋人同士から婚約関係となった。ちなみに、あの騒動のおかげでわたしたちの関係は世間的に公になったのだけれど、これは喜ぶべきだろうか?
去年のクリスマスイブは彼と二人きりで過ごし、婚約指輪はそこでクリスマスプレゼントとして彼からもらった。小粒のダイヤモンドがはめ込まれたシンプルなプラチナリングで、多分価格もなかなかのものだったはず。彼の男気を感じて嬉しかった。
誕生日にもらったネックレスとともに、この指輪もわたしの一生の宝物になるだろう。
その夜は彼のアパートに泊まり、彼の小さなベッドの上で一緒に朝を迎えた。わたしの後から起きてきた彼と目を合せるのが照れ臭かったことが忘れられない。でも、それが結婚生活のリハーサルみたいに思えて、心躍ったのも確かだ。
三月の卒業式には、母と一緒に貢も出席してくれたので驚いた。母の話によれば、その日は一日会社
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をお休みにしたんだとか。会長の新たな出発の日だから、社員一丸となってお祝いするように、と。
「ママ……、何もそこまでしなくても」と呆れたのを憶えている。
四月最初の日曜日、両家顔合わせの意味も込めて我が家で食事会をした。料理は専属コックさんと母、わたしと史子さんで腕によりをかけて作り、デザートのイチゴのシフォンケーキもわたしが作った。桐島さんご一家のみなさんも「美味しい」と喜んで、テーブルの上にところ狭しと並べられた料理を平らげて下さった。
そこで、わたしと貢は驚くべき事実を知った。なんと、悠さんがお付き合いしていた女性と授かり婚をしたというのだ!
顔合わせの席にはその奥さまもお見えになっていて、お名前は栞さんというらしい。年齢は貢の二歳上で、悠さんが店長を務められているお店の常連客だったそう。そこから恋が始まり、お二人は結ばれたというわけだった。……ただ、順番が違うんじゃないだろうかと思うのは考え方が古いのかな……。
そこから彼が我が家で同居することになり、二ヶ月が経ち――。
本日、六月吉日。真っ白なベアトップのウェディングドレスに身を包み、結婚式場のスタッフによってヘアメイクを施されたわたしは今、同じく白いタキシードの上下に身を包んだ貢と控え室で向かい合っている。わたしたちの出会いから今日に至るまでの思い出を、彼と話しているところだ。
彼はブルーのアスコットタイを結んでいる。これは「サムシング・ブルー」になぞらえたらしいのだけれど……。
「貢……、それって新婦側の慣習じゃなかったっけ?」
わたしは婿を迎え入れる側だけれど、とりあえずこの慣習を取り入れてイヤリングと髪飾りをブルーにした。でも、新郎側がこれを取り入れるなんて聞いたことがない。
「ま
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