暁 ~小説投稿サイト~
トップシークレット☆ ~お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる~
第3部 秘密の格差恋愛
大切な人の守り方 ③
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ーテーブルの上に置いた。

「――五十万円、確かに受け取りました」

 貴女は銀行員さんですかと訊きたくなるほど見事な手さばきで現金を数えた真弥さんが、その場で領収書を記入して手渡してくれた。収入印紙がすでに貼られているあたり、そこはキッチリしている。

「これで我々の調査は終了となりますが、また何かあればご一報下さい。この件は事が事なんで。……一応、オレたちももらった五十万円分は仕事しないといけないし」

「分かりました。じゃあ、わたしからお願いというか、お二人に協力してもらいたいことがあるんですけど」

「「協力?」」

「ええ。小坂さんを罠にかけようと思って」

 わたしは彼をギャフンと言わせる計画について、お二人に話した。

「……なるほど。こちらとしても、ぜひとも協力させて頂きたいですけど。その前に一つ、質問いいですか?」

「ええ、どうぞ」

「この計画で絢乃さんが本当に守りたいのは彼ですか? それともご自身ですか?」

「真弥! お前、何ちゅう質問を――」

「大丈夫ですよ、内田さん。わたし、こういう質問にはもう慣れてますから」

 真弥さんはきっと、わたしに本気の覚悟を問いかけているんだ。それなら、わたしもこの問いと真剣に向き合わなければ。

「わたしが守りたいのは彼。わたし自身はどんな目に遭っても構わない」

「…………分かりました。そういうことなら協力させてもらいます。ウッチーもそれでいいよね?」

「ああ」


 ――こうして、わたしたち三人は貢に内緒の反撃作戦を開始したのだった。
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