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トップシークレット☆ 〜お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる〜
第1部 父との別れとわたしが進むべき道
父の最後の望み A
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はそういう男だ」
「そうね。ママも、彼が絢乃の彼氏になってくれるなら大歓迎だわ」
「あ……そうなんだ。でも、わたしたちまだ付き合ってるとかじゃ……」
両親が早とちりをしてそんなことを言っているんじゃないかと思い、わたしは慌てて否定したけれど。そこではたと気づいた。わたしと彼が交際を始める前に、父はこの世からいなくなってしまうかもしれないんだ、ということに。
「絢乃、次はいつ言えるか分からないから、今言っておく。――絶対に幸せになれ」
「あなた……」
遺言のように言った父に、母も涙ぐんでいた。今思えば、きっとこれが父の最後の望みだったんだ――。
「…………うん。パパ、ありがとね。じゃあ、クリスマスパーティーをやるってことで、里歩に連絡入れとくね。あと桐島さんにも、わたしからちゃんと伝えとくよ」
「ありがとう、絢乃。頼む」
「うん」
* * * *
――夕食後、自室に戻ったわたしはさっそく里歩にメッセージを送信した。
〈里歩、朗報だよ! クリスマスパーティー決行します!!
パパもママもすごく乗り気になってくれたよ♪
あと桐島さんも招待することになりました?〉
〈よっしゃ、オッケー☆ じゃあイブの予定空けとく。
桐島さんも来るんだ? 絢乃、ドキドキだね……?〉
〈うん、パパから頼まれたの。ついでに、わたしが彼に恋してることもバレてた(汗)〉
〈あれまあ〉
里歩からの「あれまあ」の後には、「それは困ったねー」と言っている可愛いペンギンのキャラクターのスタンプが押されていた。
〈別に困ってはいないよ。
というわけで、プレゼント交換もやるからねー♪ 何がもらえるか楽しみ?
わたしもプレゼント、頑張って選ばないと!〉
里歩から「りょーかいしました!」のスタンプが返ってきたところでアプリを閉じ、彼には電話でイブのパーティーのことを伝えたのだった。
「――桐島さん、今大丈夫? あのね、イブなんだけど……」
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