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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
日常への帰還
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 その言葉に近くにいた全員が固まった瞬間、

ちゅっ

 その人は、いきなり一夏さんの頬に軽く口付けた。
 まあ……欧米ではよくある挨拶と言うかなんと言うか……隣の箒さんからヒシヒシと殺気が伝わってくるんですけど!

「助けてくれてありがとう、白いナイトさん?」

「え、あ、う?」

「じゃあ、またね」

 そう言いながらファイルスさんはバスを降りる。あの、一応私たちもいたんですけど……いいですけどね。お礼が欲しくてやったわけじゃないですし。頬へのキスは厚意を示すものですしファイルスさんの行動は何も間違っていません。でも……ね。

「一夏……」

「浮気者め……」

「もてるんだねえ、一夏って」

「後で詳しくお聞きしますわね。ええ、後で……」

 戦場の予感……先に逃げておこうかなあ。
 触らぬ神になんとやら、ですね。

 んー、でもナターシャ・ファイルス……? ファイルス……アメリカのファイルスってまさか!

 窓の外を見るとファイルスさんは織斑先生と何かを話しているようでした。けどその顔が……先ほどまでの優しい顔ではなく、厳しい顔つきに。分かりやすく言ってしまえばラウラさんのような感じです。軍人のそれでした。

 確かファイルスさんはアメリカの国家代表だったはず。これはまた……色々今からありそうですね。
 って箒さん痛い痛い! それ刀の柄じゃなくて私の腕、腕!だからそのまま抜こうとしてないで! 腕が抜ける! 抜けちゃうううううううううう!
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