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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
日常への帰還
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はい。でも立つくらいなら」

 鈴さんが私の言葉に何故かニヤリと笑うと私の後ろに回りこんできました。え、なんで?

「そりゃ」

「はにゃあ!」

 り…りりりりり、鈴さん!? 足を突っつくのはやめ……ひあ! やめてくださいってば!

「そりゃそりゃ」

「ふにゃあああ〜……」

 鈴さんは私の反応が面白いようで連続で突っついてきました!
 こ、声が出ません。否定が出来ません! 誰か助けて!

「はいはい凰さん。進まないのでその辺りで」

「ちぇ、はーい」

 山田先生の制止の声にようやく鈴さんが指を止めてくれました。
 た、助かりました。山田先生、ありがとうございます。
 鈴さんの責め苦から解放された私は何とか立ち上がって服を脱ぎます。

「あれ、セシリア? もしかしてセシリアも?」

「さ、触らないで下さいませ! 今は……本当に……!」

 シャルロットさんが近づこうとするとセシリアさんが手だけ前に出して近づこうとするのを妨げようとしています。

 キュピーン!

 あ、鈴さんの目が……

「もらったぁ!」

「り、鈴さ……ひゃあああああああああああああああ!」

 鈴さんがセシリアさんの足をつついた瞬間、セシリアさんが悲鳴を上げました。
 こ、これは痛みを分かっている身として止めないと!

「鈴さん!」

「何よカルラ。止める気?」

「か、カルラさん……」

 セシリアさんが涙目になって私を見上げてきます。
 あ、なんだろうこれ。

 すごい弄りたい!

「私も混ぜてください!」

「へ!?」

「その心意気や良し!」

 鈴さんがセシリアさんを押さえ込んで私が足に回ります。

「いや! 離して! 離してくださいませ!」

「大丈夫よ、痛いのは最初だけだから」

「いきまーす」

プニ

 あ、セシリアさんの足の裏柔らかい……

「いひゃああああああああああああ! らめえええええええええ!」

 お、おお! これはやばいです! すごい楽しいです!

「えいえい」

プニプニ

「や、止め……」

 既に叫ぶ気力もなくなってしまったのかセシリアさんが突っつくごとにビクンビクンと跳ねています。

「さっさと準備せんか馬鹿どもが!」

スパコーン!

 素晴らしい音と共に私と鈴さんの頭部が横に吹っ飛びました。


――――――――――――――――――――――――――――――


「ねー、カルカルー。教えてよー」

「だからダメですってば」

 夕食が終わってから、私は部屋に戻り……同室の人たちに揉みくちゃにされています。
 特にのほほんさんは纏わりつかれまして……
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