暁 〜小説投稿サイト〜
無限の成層圏 虹になった男
二巻
八話
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ルの周りを、セシリアのBT兵器が取り囲み、すかさず射撃。それを避けたアズナブルのもとに衝撃砲を放つが、直線状の距離で避けられた。近接戦、上等よ。こっちは二刀使いよ!
 そのままアズナブルが降るブレードを片手で受け止める。胴ががら空きよ!
 しかし、あたしが振るう前にアズナブルはまるで宙返りの様に避ける。ったく、本当こいつ、どんだけ強いのよ!
 そのままアズナブルは、セシリアのもとへスラスターを吹かした。まずい、このままだとセシリアがやられる。
 すぐさま瞬時加速を使ってアズナブルのもとに行こうとしたが、上下左右から衝撃。
 アズナブルのBT兵器が、今もこちらを狙っている。
 急速に戦闘機動を開始するも、何発かは食らってしまう。そしてそうしているうちに、アズナブルはセシリアの前まで来ていた。
 
 「くっ、やぁ!」

 「近接戦では相変わらずお粗末だな。だが名前を呼ばず展開できるようになったのは褒めておこう。だがな!」

 アズナブルにショートブレードをかち上げられ、無防備になった胴体へ蹴りを入れるアズナブル。ったく、相変わらず足癖の悪い。

 「きゃあ!」

 「戦場で目を閉じるな。これが実戦だったら大ごとだ」

 そう言いながら追撃を入れるアズナブル。まったく容赦がない。

 「どうした鳳君。このままではセシリア君は負けるぞ」

 「わかっているわよ!」

 アズナブルに向かって、衝撃砲を放つ。無論、当たってはくれないがセシリアとの距離をとることには成功した。

 「セシリア君と私があの至近距離で戦っているのに、私だけを正確に目がけて撃って来るとはな。なかなかの精密射撃だ、鳳君」

 「だったら一発当たってみなさいよ」

 「当てて見せるのだな、鳳君」

 そう言って、再びアズナブルは中距離から射撃を始める。BT兵器もあってか、手数が多い。必ずどこかで逃げ道を塞がれる。

 「もぉ、あったまきた!セシリア、あんた中距離からの支援に徹してくれない?」

 「いいですわよ。適材適所って奴ですわね」

 「後ろから撃ってて。あたしも____」

 そう言いながら瞬時加速する。アズナブルとの距離が一気に近づき、あたしが青龍刀をふるう。
 
 「____もう逃がさないから」

 それを受け止めながら、アズナブルが言う。

 「ならばやって見せるがいい」

 もうこの距離から逃がさない。ここはあたしの領域だ。
 そんな私の思いとは裏腹に、アズナブルが宣言する。

 「敢えて言おう。当たらなければどうという事は無いと」

 「あーっ!言ったわね言っちゃいけない事!」

 「鈴さん、落ち着いて……」

 「絶対、コテンパンにしてやるから!」

 そういうわ
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