暁 〜小説投稿サイト〜
無限の成層圏 虹になった男
二巻
八話
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いのある若い子もいる
 私にとっては、今はこれ以上ない幸せな空間だった。









 「では、本日もISにおける戦術の研究会を行う。初参加なのは鳳君と箒君だ。よろしく頼む」

 「こちらこそだ」

 「よろしく。……悪いけど、あたしあの所属不明機レベルの戦闘機動なんかできないんだけど」

 私の言葉に、箒と鳳が声を上げる。

 「心配せずとも、続けていれば自然とできる」

 「まあ、一夏と私がいい勝負になったのもあんたのおかげっていうし。少し期待してるけど」

 「じゃあその期待に応えて見せよう」

 そう言って、私は箒の方に向かう。

 「今日は人数がそろっていることだし、最初に模擬戦を行おう。私が箒君につくから、鳳君はセシリア君についてくれ」

 私がそう言うと、鳳が不満げに言う。

 「いくらあんたの(・・・・)B()T()兵器が増えた(・・・・・・)からって、舐めてるわけ?」

 「そういえばシャアさん、BITが四機になってますね」

 「ああ、そういえばそうだな」

 セシリアの言葉に頷く。駄目もとで申請してみたのだが、すんなり通ったのだ。

 「本当は六機にしたかったのだがな、もうこれ以上は拡張できないと言われた」

 「……ねえセシリア、これどう思う?」

 「化け物通り越して変態じゃありません?」

 「ひどい事を言う」

 鳳とセシリアの言葉に思わず苦笑する。

 「なあシャア。これでは私がお荷物だと思うのだが」

 「この中で一番搭乗経験が薄いからな、仕方のない事だ」

 箒が俯きながら言った言葉に、私が返した。

 「今から残酷なことを言う。君は私にとってのハンデだ。まずは当たって砕けてみるといい、それだけでも大いに経験になる」

 「……わかった」

 そう言って、箒は頷いた。

 「そういうわけだ、それぞれ十分に離れてから状況開始としよう」

 そう話すと、私たちは二手に分かれた。









 「くぅっ。こなくそ!」

 あたしが衝撃砲を放つが、それをさも当然の様に回避するアズナブル。
 あたしの後ろからセシリアのレーザーが飛んでくるも、それをひらりと躱す様子は、まさに化け物だ。

 「あんた後ろにも目がついてるんじゃないの!?」

 「センサーがあるだろう、誰にでもできる」

 箒はとうに脱落している。あれでも、よく持ったものだと思う。
 いや、あの男のペースに乗せられて生き残っていただけか。

 「よく言うわよ、人間には目ん玉は前方二つしかないっての」

 「出来なければ、君が撃墜(おと)されるだけだ」

 そう言うアズナブ
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