七話
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どうやらもうデータは不要らしい。
「山田先生。すみません、一機逃がしました」
『そんな事より、怪我は!?大丈夫ですか!?』
山田先生に報告を入れると、そんな返答が返って来た。まったく、優しい人だ。
「問題ありません。五体満足です」
『よかった……!』
その声は、心底安堵する様だった。
『織斑先生から連絡です。そのまま織斑君と鳳さんを連れてピットまで戻ってきてください』
「了解しました」
そう言われたので、私は一夏と鳳のもとへ移動する。
二人は不満げに立ち尽くしていた。
「一夏君、鳳君。織斑先生からピットへ戻れとのお達しだ」
「シャアって、あんな動きするのな……」
「なによ、結局いい所だけ持ってかれたじゃない」
一夏と鳳の言い様に苦笑する。
「だったら次は、君たちだけで解決するんだな」
「勘弁。あんな化け物とやってられるかっての」
心底疲れた様子でそう言った鳳に、私は笑いながら答える。
「いつかは対峙する時が来るだろう。確りと腕を磨くのだな」
「げぇーっ、最悪」
唾を吐きかけそうな勢いで言う鳳に、一夏が口を開く。
「まあまあ、鈴。俺達だって見返さないとな」
「スポコンかっつーの。……まあ、あたしもやられっぱなしってのは癪に障るけどね」
「だろうな。そろそろ戻るぞ、いい加減にしないと織斑先生からどやされかねない」
そう言って、私達三人はピットへ目指した。
そして私達三人はこってりと絞られた。一応私は許可をもらったはずだが、まあ仕方が無いだろう。
素人が戦場に出るなど、到底認められるわけがないからな。
後日、とある地下室に私は招かれた。
そこには五体を失い、中枢に刺し傷があるISが横たわっていた。
「これは先日、お前が破壊した所属不明機だ」
織斑先生が言った。
「このISは無人機である、と言う調査結果が出ました」
まあこの状態なら一目見ればわかりますけどね、と山田先生が言う。
「お前はわかっていて戦ったな、これが無人機だと」
「はい」
「何故分かった?」
「一夏君がそう言ったからです」
私がそう答えると、織斑先生が少し考え、また発言する。
「フライトレコーダーの会話履歴には残っていた。だが普通に考えて、ISは人が操縦するものだ。だが織斑は無人機と言い、お前もそれを信じた。……いや、確かめたな?戦いながら無人機かどうかを」
「……はい。おっしゃる通りです」
その通りだ。私は実際、一夏の言葉から推理し実戦で
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