四話
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がら、織斑先生の本日の朝の伝達事項に耳を傾けた。
「では、アリーナも借りれたのでISの研究会を行おう」
四月下旬。私は一夏とセシリアと三人でISの研究会を行った。
「特に一夏君。今回は大穴を開けないように」
「へいへい、解ってるよ」
「まったく、折角シャアさんと二人きりだったのに……」
セシリアとは元々約束していた事ではあったが、今回一夏がここにいるのには訳がある。
というのも、本日の授業でISの機動展示を行ったのだが、上空からの急降下・急制動を行った際に一夏がミスを起こした。
地面に激突し、大穴を開けたのである。
そこから一夏が私がセシリアとISの機動について研究会を行うことを聞き、泣きついてきたのである。
私は特に問題ないので了承し、セシリアも、非常に渋い顔をしながら仕様がないのでといった感じに了承した。
「所でシャアさん、わたくしのBT兵器を扱う際の癖といったのは……」
「そうだな、セシリア君。BITを展開したまえ」
「わかりました。こうですわね?」
「そら、いくぞ」
BT兵器を展開したセシリアに、スターライトを放つ。セシリアはすんでのところで回避した、
「ちょっと、いきなりすぎません!?」
「そう、これだ。セシリア君はBITを機動させるとき、自分と同じ方向に動かす。そこを一夏君につかれたという事だ」
そう言って一夏を見ると、確かにといった感じで一夏は頷いた。
「俺もちゃんと考えてなかったけど、確かにセシリアと同じ方向に飛んでいた奴の中から、逃げ遅れていたのを狙ってたかもな」
「それが、わたくしの癖ですか」
セシリアは最初、自分を覆うようにBT兵器を展開していた。そこから機動となると、必ず自分より後の軌道になるBT兵器が出てくる。
さらに言うなれば、セシリアは自分が動かすBT兵器が減った場合でも、再度自分を覆うように展開し直す。そうすることで、またBT兵器の軌道が遅れるというループにつながる。
「そもそもセシリア君はBITを活用するにあたって一つ、大きな強みを消してしまっている。よく見ているといい。一夏君、少し離れて」
「お、おう……何するんだ?」
「攻撃するのさ、一夏君を」
「攻撃って、うわ!?」
一夏が離れると、すぐさまBT兵器を全て展開。一夏の周囲に纏わりつくように機動させると、BT兵器のレーザーが一気に火を噴いた。
一夏はそれを瞬時加速を使って回避する。
「成程、敵機に纏わりつかせるようにするのですわね」
「そうだ。BITが四機もあれば、四方から逃げ道をつぶせる。正にオールレンジ攻撃だ」
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