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認できず!!死者発生!!】

これには修也も驚きを隠せないようだった。

「何だよ・・・?これは!?」

「今日から正式稼動するSAOは知ってるよな!?何でもインした人たちが帰ってこれてねえみたいなんだ!!そして無理に外そうとしたら、脳が何かに破壊されたって現象が起こってるらしいんだ!!」

ここで修也の脳裏に嫌な予感が走る。修也は慌てて電源を切るとアスナの部屋に飛び込む。

「アスナ!!」

そこにはナーヴギアを頭につけたアスナがベットに横たわっていた。ナーヴギアは仮想しているがアスナは植物人間のように横たわっていた。

(恐らく脳が破壊されたってのは、強力な電磁パルスによるものかもしれねえな。それなら脳波・・・信号を元に自動的に発動させることが出来る。ったく・・・開発者の茅場(かやば)晶彦(あきひこ)はとんでもねえ事を考えやがったな!!)

茅場晶彦はナーヴギアを作り出した第一責任者。SAOの開発にも大きく貢献したとのことである。そして現状・・・アスナがSAOの中に居る事を確認した修也はその友人に電話をかける。

「修也?どうした?」

「悪ぃ、俺しばらく学校休むわ」

その意図に気付いた友人が声を張り上げる。

「っ!!お前まさか、SAOにインするつもりか!?」

「バレちまったか。そんなことだ。妹がSAOにいるからな」

「お前が話してくれたアスナって娘か?やめておけよ!!お前、二度と帰って来れねえかもしれねえんだぞ!?下手したら死ぬぞ!?」

友人が言うのも無理はなかった。何が起こっているかも分からずに死人が出ているゲームにインするのは死にに行く事と同じ事を意味していた。

「かもな・・・けどよ」再び、あの表情と声に戻る。

「妹が・・・家族が危ねえってのに、それを見過ごすってのは俺には出来ねえよ」

その声には家族を・・・アスナを思う事がすぐに分かるほどだった。それを理解したのか、はあと溜め息を付きながら答える。

「分かったよ。内緒にしておいてやる。けどこれだけは言っておくぜ?・・・死ぬなよ?修也!!」

「当ったり前だ。ゲームなんかで死んでたまるかよ!!」

「帰って来たら、何か奢れよ?」

「ああ!!」

そう言うと携帯を切ると自分の部屋に仕舞っていたナーヴギアを接続し、ダイブする準備を整えた。

(待ってろよ、アスナ!!)

そしてナーヴギアを頭に装着し、SAOの中に入る台詞を放つ。「ナーヴギア!リンクスタート!!」修也に待ち受けるものはまだ、誰も分かりはしなかった。

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