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て 有名人だものなー 横の俺が恥ずかしいよ」
「そーだね でも 私 もっと 頑張ろうって 力 貰うんだぁー 次は 本当のチャンピオンって」
お父さんから「うまいぞー フライ 熱々で 若女将 もう1本」と、リビングから声がしてきて「その1本はお高いですよー ピチピチの女将なんですからー もぉー お母さんが帰って来るまでは寝ないでよー お蕎麦 食べるんだからー」
「なぁ 次 俺のん」
「わかってます! お父さんにお燗して持って行ってよー 私はお兄ちゃんの家政婦さんでも何でもないんですからネ!」
「俺の可愛い 妹だよ」
「・・・ まっ いいかー こういう宿命なんだよなー 私は・・・ 歳の瀬に 飲んべえーの親父 一生懸命働くお母さん 家事を押し付けられて動く可哀そうな少女 ぼぉーとした兄」
「お前 熱あるみたいだなぁー」
「あのねぇー このお漬物 お父さんに持って行って!」
「水澄って 何にでも完璧だよなー 素晴らしい女でもあり 良い嫁さんになるよー でもな だけど 俺はお前の唯一 弱点を知ってるんだ 恥ずかしいのをな」
「なによー それっ!」
「いいから 俺のを揚げてくれ 早く食べたいんだよー 手が止まってる」
「ハイ はい わかりましたよー それで 恥ずかしいのんって何?」
「あー 水澄がな 寝ている時 だらしなく口を開けてな たまに よだれも流しながら・・・ソファーの背もたれに股もバカァ〜ンと開いてパンツも見えているし、時々 腹を?いている姿 動画にも撮ってあるよ」
「・・・えぇー そんなん 盗撮やんかー」
「そんなことないよ ここのソファーで いつもやー」
「お兄様 それだけは・・・漏らさないでー おねげーぇしますだぁー お母さんにもお父さんにも」
「あぁ いいぞ そのかわり 水澄は俺の 可愛い家政婦な」
「うっ 脅迫かぁー」
暗くなってきてから、私はおばぁちゃんの家に揚げたての海老天を2本持って行って、
「おばぁちゃん 持ってきたよ お蕎麦はあるの?」
「あぁ おつゆもあるよ 買ってきておいたからー」
「ふ〜ん 出来あいなんだー」
「そーだよ もう ひとりだから わざわざ作らないよ」
「そう お雑煮も?」
「そーだね お味噌汁に小さいお餅を入れる程度かねー 独りだからネ 適当に済ますんだよ」
「おばぁちゃん 明日 私 来て良い? お雑煮の具材は持ってくるからさー おつゆの作り方 教えてぇー 一緒に食べようよ! お願い」
「へっ それは いいけどネ おうちの方が・・・」
「ウチは 朝 早いし・・ 8時にくるよ じゃぁ お願いネ」
その夜 柚子湯に浸かりながら、私は この1年を思い返
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