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外道戦記ワーストSEED
七話 世界樹の下で(後編)
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世界樹コロニーは、地球と月を繋ぐ地球連合側にとって要所コロニーであり、特にプラント側にとっては重要ではない。

破壊も視野に入れて良い目標というか、地球連合を地上に閉じ込めたいなら破壊第一目標でもおかしくないコロニーだ。

一般人がいたら?両軍から撤退命令が出ているし、こちらも国連のお偉方殺された腹いせにコロニー一つを核爆弾で消している。

それであちらも同じ事をしないだろうは頭沸いている。

ニュートロンジャマーが使用不可にするのは核弾頭のミサイルのみ。

例えば大型のミサイル装備のジンが大量にそれを世界樹に向ければ、容易く世界樹は大型デブリになるだろう。

だけど、正直、機動兵器戦では圧倒的にプラントのザフト軍が有利。

だからこの場合大事なのは、何処まで『時間を稼げるか』

一列に並べる必要はない。

多少抜けられても良いから数列に分けてMAを配置。

相手の撃墜に拘らず、防御に重きをおき、圧をかけて相手の弾薬を無駄遣いさせ、次の補充が来るまで戦場をもたせる。

腐っても地球連合である。弱くとも一般兵のメビウスはジンとの頭数を比較すると3〜4倍機体数が多い。

邪魔するだけなら、なんとでも出来た筈だ。

なのに、学校の整列よろしく綺麗に横に整列させる。

これは何?何の意味があるの?

ほら、餌だと認識したジンが、我先にタカっているじゃん。

待機中にしか使えない望遠カメラで見ると、遠目からも、特にエース級が使うガンバレル型メビウスなどがいないことを看破したザフト軍が、要塞破壊等の用途のミサイルを装備した鈍重な機体を守りながら、なんとか抜けようと大量の戦力を一箇所に集中している。

まあ、そのMAの壁を抜けたら残りは十数機の未完成モビルスーツに、数十機のエースパイロットのメビウス。

ある程度のジンの部隊が抜ければ、補充のメビウスが来ない限り抜けられて世界樹にミサイル叩き込まれてジ・エンドである。

なのに、未だこちらに流れている命令は、『持ち場を死守しろ』のみ。

(この配置の謎2つ目、補充兵が来るタイミングが遅すぎる)

マスドライバーから戦力を打ち上げるのに時間がかかっても、月面のアルテミス基地など近隣の基地から戦力を出すのは不可能では無いはずだ。

なのに何故、この危機にそれをやらない?

少し前に月から来たのは、鈍重そうな艦艇一つのみ。

前の世界のヤマトの波動砲でも撃てるならともかく、あんな艦艇一つで。

その思った直後。

突如、一般MAとジンの真下に現れる漆黒の艦艇。

その姿が見えた直後。

最前線にいたメビウスとジンを丸ごと巻き込み、装置が起動。

戦場は、タダの処刑場と化した。

効果範囲にいた人間が暑い、と感
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