第63話
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面倒臭すぎんぞあのメガネ…………!)
(せ、折角の手がかりが…………)
「(アニエス。)――――――ちょっと待ってください。研究者ってのは何も自分だけで答えに辿り着くわけでもないでしょう。先人の研究成果や論文なんかも参考にして更なる”知”を見出す――――――違いますかね?」
立ち去っていくクロンカイト教授の背をアーロンは睨み、フェリが焦っている中アニエスと視線を交わしてアニエスが頷くのを確認したヴァンはクロンカイト教授を呼び止めて問いかけた。
「あ…………」
「その側面は否定しない。…………それで?」
「”情報交換”ならどうかっていう取引ですよ。不可解な異変にも関わる、俺達が押さえている”鍵”―――――先生が時間を割く程度の価値は示せるんじゃないかと思ってね。」
「…………ほう…………?」
「それは…………」
「もしかして、アニエスさん…………」
「…………?」
ヴァンの話を聞いたクロンカイト教授が興味ありげな様子でヴァンを見つめている中ヴァンがゲネシスの事をクロンカイト教授に教える事を察したリゼットとフェリはアニエスに視線を向け、視線を向けられたアニエスが頷くとその様子をカトルは不思議そうな表情で見つめていた。
「――――――いいだろう。見せてもらおうか。ここ数ヶ月、、カルバード両州各地の事件の背後にあったはずの”何か”。古代遺物でもなく、一年半前の産物でもない”鍵たるフラグメント”を――――――」
その後ヴァン達は自分達が泊まっている宿の客室までクロンカイト教授に同行してもらい、客室に入って扉を閉めた後アニエスがゲネシスを取り出してクロンカイト教授に見せた。
〜宿酒場”石切り亭”〜
「こ、これは…………」
「…………なるほどな…………カトル、この装置を分析してみろ。」
ゲネシスを始めて目にしたカトルが驚いている中、クロンカイト教授は納得した後カトルに指示をした。
「触っても?」
「はい、構いません。」
クロンカイト教授の指示に頷いたカトルはアニエスからの許可を取った後アニエスからゲネシスを受け取って調べ始めた。
「この経年劣化の具合………せいぜい数十年、古代遺物じゃない。複雑だけど意味のあるボタン配置に各種インジケーターの数値………導力技術黎明期の時計技術を応用した品に似ている?でもそれらよりはるかに複雑で、間違いなく”天才”が手掛けた品――――――ま、まさか…………この装置の制作者は…………!?」
ゲネシスを分析して制作者が誰であるかの推測ができたカトルは驚きの表情を浮かべ
「博士の代わりに及第点はやろう。我が師も関わったという、導力技術の確立を導
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