第63話
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加えたヴァン達は業務をこなしながらクロンカイト教授を探して街を回り、クロンカイト教授を見つけると声をかけた。
〜新市街〜
「ヤン兄…………!」
「ようやく見つけたか。」
「カトル…………それに”裏解決屋”だったか。そろそろ来る頃だろうとは思っていた。」
(昨日二度ほど会いましたがこの方が、カルバード両州軍で進んでいる…………)
(あの人型を含めた新兵器の開発を一手に手掛けている人みたいですね…………)
(ええ、テスト運用するMK社でも度々名前は伺っておりましたが…………)
「――――――高名な先生に覚えて頂いていて光栄ですよ。俺達が訪ねてきた理由、察しがついているみたいですね?」
「ああ、君たちの立場と昨日あった出来事、そして事件を考えればな。…………キャラハン教授も困った人だ。”導力ネットや供給網の異常、マフィアとの繋がりだけならまだしも”…………巡り巡って、こうして私にまで面倒事を運んでくるのだから。」
「ど、どうして…………」
「あのCEOから聞き出したのか?」
クロンカイト教授が自分達が訪ねてきた理由を全て知っている様子にフェリは驚き、アーロンはタウゼントCEOを思い返してクロンカイト教授に確認した。
「いや?あくまで論理的な帰結だ。彼の”研究内容”とタイミングを考えれば市内の異常との因果関係は導き出せる。加えて出所不明な巨額の資金――――――”説明のつかない異変”という要素。ここ数ヶ月、カルバード両州各地で起きた不可解な事件とも符合する点も多い。――――――近頃勢力を広げているという”アルマータ”関連といったところか?」
「えええっ…………?」
「そんなことまで…………」
「ヤン兄、だったら…………!」
クロンカイト教授が今まで自分達が関わった事件にアルマータまで関わっている事に気づいている事にフェリとアニエスが驚いている中カトルは真剣な表情でクロンカイト教授にある事を訊ねようとしたが
「だったら?」
対するクロンカイト教授は冷静な様子でカトルを見つめて問い返し、クロンカイト教授の視線に対してカトルは少しの間黙って考え込んだ後答えを口にした。
「…………自ら仮説を立て、証明するために実証を重ねるのが研究者――――――過程を飛ばして得られただけの答えに何の価値もありはしない…………」
「そう、いつも言っている事だ。あくまで自分で辿り着くといい。お前も研究者の一人ならばな。FIOとXEROSを完成させた時程度なら手を貸してやらないでもないが。それでは失礼する。私も私の研究で忙しいのでね。」
カトルが自分の言いたい事を答えるとクロンカイト教授はその場から立ち去り始めた。
(おい、
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