第63話
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が意外な申し出をし、カトルの申し出に驚いたアニエスは戸惑いの表情でカトルを見つめた。
「…………キャラハン教授のことはハミルトン門下にも無関係じゃありません。博士が留守中、なんとかするのは僕の役目です。…………どうか、お願いします。」
「カトル君…………」
カトルの決意を知ったエスメレー准教授は静かな表情でカトルを見つめた。
「ま、いいだろ。ただし一緒に行動するからには裏解決屋としての活動が主体になる。お前さんにも俺達の業務に付き合ってもらうがかまわねぇか?」
「昨日やっていた…………ええ、勿論です。きっとお役に立ってみせます。」
ヴァンの念押しにカトルは昨日のヴァン達の活動を思い返した後頷いた。
「ふふ、そっちの事はよろしくね〜。わたしも色々とツテを当たってみるから。カトル君はんまり無理はしないんだよ〜?」
「うん、皆さんも一緒だからエレ姉もどうか心配しないで。きっと何とかしてみせる…………――――――博士の代わりにね。」
「………うん…………」
「こっちもキャラハンが機材を調達した業者なんかを当たってみるつもりだ。何かわかったら連絡する。カトルをよろしく頼むぜ。」
「ああ、任されたぜ。」
そしてジスカール技術長とエスメレー准教授はそれぞれの行動の為にその場から立ち去った。
「ところでアニエス…………――――――昨夜、”光った”んだってな?」
「……はい。多分、キャラハン教授からの最後の通信があったタイミングではないかと。」
「いよいよ濃厚、ですか。」
ヴァンの確認に答えたアニエスの話を聞いたフェリはゲネシスが関係している可能性が濃厚な事に真剣な表情を浮かべた。
「ええ、今までもゲネシスがあそこまではっきり光った時は――――――」
「?…………何の話ですか?ゲネシス…………?」
アニエスが答えかけたその時話の意味がわからないカトルが不思議そうな表情で訊ねた。
「あー、こっちの話だ。ま、その内にな。」
「ごめんなさい、カトル君。。」
「…………まあいいけど。何か事情があるみたいだし。それでどこから調べましょうか?できれば一度、ヤン兄――――――クロンカイト教授の話は聞きたいですが。」
「消えた教授が目の仇にしてた相手か…………研究についても知ってそうだったしな。いいだろう――――――それといい加減、昨日の”依頼人”にも話を聞かねえとな。」
「あ、昨日依頼を出した匿名の…………」
「ハッ、大分メドもついてきたしそろそろ白黒つけておくか。」
「では、新市街や職人街を回りつつ、理科大学に向かう感じですね。」
「ええ、二日目の解決業務、さっそく開始いたしましょう。」
その後カトルを
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