暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0070話
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いじゃないか。

「T-LINKシステム、フルコンタクト!」
「GYAAAAAAAAAA!!!!」

 T-LINKシステムで奴の機体を探ろうとしているのに気が付いたのか、雄叫びと同時にベーオウルフの身体中から蔦が生え、それらがこちらへと向かって伸びてくる。こうなるともう、蔦じゃなくて触手だな。

「くそっ、こう数が多いとT-LINKシステムに集中する事も出来ないな。集中、ファントムっ」

 再度精神コマンドの集中を使用し、蔦による触手攻撃を回避しながら自分に命中しそうなものだけをファントムのレーザー弾で焼き尽くす。
 とにかくこの触手をなんとかしてベーオウルフの動きを止めなければどうにもならないな。そうなるとグレイプニルの糸を使うしかないんだが、あれは基本的に射程が短い……短い? いやちょっと待て。そもそもグレイプニルの糸はT-LINKシステムを使って念動フィールドを変化させたものだ。つまり元々は俺の念動力が根本にある。となると……出来るか? いや、やるしかない、か。
 
「T-LINKシステム、フルコンタクト! うおおおおぉぉぉぉぉ、グレイプニルの糸っ!」

 T-LINKシステムに限界まで念動力を注ぎ込み、右手に装備されたグレイプニルの糸を発動する。通常時なら糸が形成された時点で念動力を注ぎ込むのをやめるのだが、今回はそのままさらに念動力を注ぎ込み続ける。動きを止めてT-LINKシステムに集中しているので、当然ベーオウルフから伸びている蔦の触手はグロウセイヴァーへと攻撃を仕掛けてくるのだが、ファントムを使いこちらに命中しそうなものだけをなんとか撃ち落とす。だがそんな状況がいつまでも続く訳もなく、1機、また1機とファントムが叩き落とされていった。
 破壊されたファントムが10機を超えた頃、ようやくグレイプニルの糸が伸び始める。

「食らえぇぇぇぇっっっっ!」

 こちらへ向かってくる触手とベーオウルフを纏めてグレイプニルの糸で雁字搦めにする。その様は神を喰い殺したフェンリルを縛り付けるという伝説を再現したかのようだった。
 そして一息つく暇もなく、T-LINKシステムを使用してベーオウルフの中にある核融合ジェネレーターの場所を探す。

 …………あった! 丁度鳩尾の位置に3機纏められている!
 ファントムを6機のみ残して残り10機をクロノスへと収容する。
 これでようやく終わりだ、と気が緩んだ瞬間ふと気が遠くなりそうになる。
 ちっ、今回の戦いでT-LINKシステムを使いすぎた疲れが出てるな。
 考えてみれば、ベーオウルブズとの戦いで何度T-LINKシステムにフルコンタクトしただろうか。だが、それもこれが最後だ。

「T-LINKシステム、フルコンタクト! ファントムよ、その牙で孤狼の命を貫け!」

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