第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第1話 え? 俺が使い魔ですか?
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て来た時には、すってんてんに成っていたらしいです。
そして父方の方は、徳島で古い神職に連なる家系で……。少し小高い山の中腹辺りに家が有って、其処から上には人家が無く、下に向かって家が立ち並んで来る、と言う感じの家系と成って居りました。
もっとも、神職だったと言う部分は伏せて置いた方が良いでしょう。ここが異世界で有ったとしたら、俺の父方の家系は、異世界の異教の神を祀る存在と成ります。これは、西洋風の世界だと、非常に危険な存在だと捉えられて、俺と、そして俺と契約を交わしたあの蒼い髪の毛の少女タバサに危険を齎せる可能性が有りますから。
「え〜と、良く意味が判りませんが、貴族ではないが、武士と言う家系の人間だったと言う事ですか?」
俺の答えを聞いたコルベールと名乗ったおじさんが更にそう聞いて来る。ただ、何やら家系に自棄に拘りが有るみたいですけど……。
まぁ、この辺りに関しては、俺に取ってはどうでも良い事ですか。それに、確かに、悪魔も血筋が重要視される世界でしたからね。
但し、コルベールと名乗った光頭人種のおじさんや、おそらく、タバサと呼ばれた蒼い髪の少女から見た俺は、矢張り悪魔扱いだ、と言う事だとも思いますが。
「ええ、そうです。武士と言うのは、主君に仕える、西洋風に表現するなら騎士階級と言う事ですか」
それに、家系に拘りが有るのなら、少しは相手にも判りやすい言葉で説明して置いた方が良いでしょう。そう思い、西洋でも通じ易い言葉で説明を行う俺。
まして、騎士よりも、侍の方が強いと相場が決まっていますから。
もっとも、なんの相場かは判らないけど。
「成るほど。騎士階級の出身だったのですが、何かが有って、騎士から平民に身分を落としていたが、元々は騎士階級の出身で有るが故に、シノブくんは魔法が使えると言う事ですか」
何か、良く判らない理屈で、納得するコルベールのオッチャン。但し、俺に取ってはどうにも釈然としない状況なのです。
そう。何故、騎士だからと言う理由で魔法が使用可能なのかが判らないのですが。
俺の式神使いの能力は……。いや、確かに、家系の中に含まれていた血の作用ですから、コルベールのオッチャンの言う事が正解と言えば、正解にはなるのですが。
そう思い、一応首肯いて置く俺。但し、俺の家系に付いては、自らの主人のタバサ以外に明かす事は出来ないのですが。
「それで、シノブくんは、何処の国の出身なのです?」
そうして、引き続き、コルベールのオッチャンが質問を続けて来る。
ただ、そう聞かれたとしても……。実際、彼に日本などと言っても通じるかどうか判らないのですが。
「えっと、日本と言う国の徳島と言う地方都市なのですが、御存じ有りませんか?」
一応、問われ
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