第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第1話 え? 俺が使い魔ですか?
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。それにしても何か、妙にざわざわとした嫌な雰囲気なのですけど。
どうも、良く判らない空間なのですが。それでも、あの妙なマントと、魔法使いの杖らしき棒を除くと、何となく学校の課外授業と言う雰囲気が有るような気もしますが……。
同じ年頃の少年少女が沢山存在して居て、その少年少女が大体お揃いの格好。その傍らにメガネを掛けた光頭人種のおじさんが居るとなると、そう推測するのも強ち間違ってはいないと思いますが……。
そうですね。一番判り易い説明を行うとすると、映画や小説で有名な魔法使い達の卵が通う学園のような雰囲気と表現すればしっくり来ますか。
但し、西洋風の魔法使いに必要な円錐をイメージさせる三角帽子はなし。これは、マントで円錐を表現している訳では無いと言う事なのでしょうね。
そこまで考えてから、再び、自らが座り込む足元に視線を転ずる俺。しかし、其処には、召喚作業に必要な……重要な手順を示す物が描かれている事は無かった。
う〜む。しかし、この俺が座り込んでいる地面には召喚円らしきモンは画かれてはいませんね。何らかの召喚作業中に俺を呼び出したのとは違うのでしょうか。
妙にざわざわとした、少し不快な雰囲気に包まれる周囲を他所に、俺を召喚したと思しきメガネ装備の蒼い少女と、西洋風の僧服を纏った光頭人種のおじさんが何やら会話を交わしているのですが……。
但し、俺には彼女、及び彼らが何を言っているのか全く理解が出来かった。
しかし、光頭人種のおじさんとの会話に終止符を打った、俺を召喚したと思しき眼鏡を掛けた少女が、俺の方に近寄って来る。
そして、自らの身長よりも大きなゴツイ魔術師の杖らしき棒を軽く振った後、俺の方に両手を……。
まぁ、何をする心算かは判りませんけど、これは、拒否の一択でしょう。
そう考え、俺の両の頬に、その両手を当てようとした少女をやんわりと否定する俺。
どうも、状況から察して、俺は悪魔か何かと勘違いされて召喚されたらしいですから。もっとも、確かに似たような存在で有るのは事実ですけど。
見た目は人間そのものなのですが。
しかし、それでも尚、俺の方の意志も確認しないで、いきなり式神……西洋風に言うと使い魔にすると言うのはかなり乱暴な方法だとも思うのですが。少なくとも、待遇の確認と、俺がやるべき仕事の内容の説明ぐらいは為されるのが筋ではないのでしょうか。
「えっと、言葉、通じますかいな?」
俺は最初に自らの母国語。つまり、日本語で話しかけて見るのですが……。これは、間違いなく無意味だと思いますね。
少なくとも、目の前の蒼い髪の毛の女の子は日本人には見えません。まして、今まで原住民の方々が話している言葉の内容が、俺にはさっ
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